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皇国最期の反撃作戦  作者: パイン
対連合国戦線
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皇国は決して屈しない

予定よりも少し早くなりましたが投稿しました。 史実通り進んでいた戦争がターニングポイントを迎えます・・・

1942年6月

帝国海軍はミッドウェー海戦で主力空母4隻を一度に喪失。


また、1942年8月に米海兵隊がガダルカナル島に上陸。陸戦隊との激しい陸戦が各地で勃発し、日本側は物資の輸送が困難になり、その後ガダルカナル島が陥落。


日本軍は善戦するも、物量で圧倒され、ついに絶対国防圏のサイパン島が陥落してしまう・・・



1944年6月10日、大本営は最後の反撃に出ることを決意した。


まず行ったのは兵力の再配置だった。


太平洋の戦いが最重要だと気づいた大本営は関東軍100万人を太平洋戦線に送ることを決めた。


また、資材や兵力の節約のため、絶対国防圏を縮小。満州からインドネシアの油田地帯を防衛する「絶対国防圏 改」を定めた。


―トラック島 連合艦隊司令部―


「山本長官、入られます!!」


兵士の声が響き、司令部にいた全員が立ち上がった。


「山本さん、無事で何よりです。ブーゲンビルでは亡くなってしまったかと・・・」


南雲中将が安心したように胸を撫で下ろした。


「いえいえ、南雲中将もサイパンで戦死されたのかと思いましたよ・・・」


「はい、自決するつもりだったのですが部下に押しとどめられて今に至ります」


「そうか、だが我々もゆっくりしていられん。すぐに作戦の立案を始めよう」


こうして、反撃作戦・・・「旭日作戦」の立案が始められた。


まず徹底したのは全部隊への自決と万歳突撃の禁止だった。


自ら命を絶つよりも生きて戦う方が国の為、天皇陛下のためとなるからである。


海軍においては、ミッドウェーの教訓から対空火器の充実と空母、防空駆逐艦および巡洋艦の建造に全力を挙げることとなった。


陸軍も補給路の確保を確実に行うようにと陛下直々のお達しがあり、戦車と並行してトラックの製造も始まった。


喫緊の課題として、中国戦線、インド戦線、太平洋戦線のいずれかをなくし、他に兵力を回す必要があった。


最も現実的なのは中国戦線の打破だろう。


陸軍50万を総動員し、中国沿岸部を確保。港を押さえ、東南アジアからの石油補給を円滑に進められるよう、護衛艦隊を配備した。


また、武漢への空爆、北京の占領が行われ、遂に中国政府は大日本帝国に無条件降伏した。


大陸の奥にあった油田も獲得し、石油は大陸からも輸送がおこなわれ、深刻な石油不足は解消された。


また、サイパン島からの空襲へは、ドイツからもたされた88mm高角砲を製造し、硫黄島へ多数配備した。


シーレーンの海上、空、そして海中に万全の守りを構築して鉄や石油の運搬を安全にした。


国防圏の縮小で浮いた資材で、栗林中将の指揮下で強固な地下陣地を形成した。


守備隊の総数は10万を超え、日々輸送船から水や食糧が送られ続けた。


次回、B29の大編隊が東京に襲来。大本営は新型戦闘機で組織された飛行隊に出撃命令を発令!!

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