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4.若き宰相の事情




季節は巡って秋の終わり、よく晴れた小春日和。


屋敷にクロードの幼馴染であるメアリー嬢が訪れた。

朗らかで見るからに聡明な



メアリー嬢は十歳上の騎士団長を遠征地まで追いかけて、この度めでたく婚約したとのことだった。


「私、結婚するの!」


クロードは見たことのない顔をしていた。嬉しそうに僻地での暮らしぶりを話す彼女を愛おしそうに見つめていた。


ーーああ彼も


一瞬で分かってしまった。


王家に恩を売るだけじゃない、それ以外の理由があったのだ。


なんだか胃の奥がモヤモヤして、手土産に頂いた名産の焼き菓子も味が分からなくなってしまった。



「結婚式にはいらしてね」

帰り際私の手をぎゅっと握って嬉しそうに微笑むメアリー嬢に曖昧に微笑み返した。

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