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2.元妃候補の去就

とは言え大々的に婚約する訳にもいかない。

ので、とりあえずクロードの妹の家庭教師として滞在する事になった。






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「クロードなら良いんじゃない」


改めてクロードとの婚約を伝えに行くと私より年上だけど義妹になるはずだったカテリーナ姫は、無情にもそう答えた。


兄が居なくなった為、自分が継ぐ事になった姫は引き継ぎで随分忙しそうだ。


ーー恋愛なんて二の次だもの、そんな事は分かっていたけれど……


王子だけでなく王女や王様達とだって家族になれるよう努力して来たつもりだった。


誰からも必要とされていないようで空虚感が募る。


隣で呑気にニコニコに笑うクロードを見ていたらただの政治のコマに使われているようでまた腹が立った。



「だけど姫様、僕に感謝すると思いますよ」


意味あり気にクロードが口にする。


「もうしてるわよ」


カテリーナ姫が答える。


肩を抱き嬉しそうに部屋を出るクロードに連れられながら、自分の運命をまた嘆いた。





早速ブックマークありがとうございます。「王子の影武者を卒業したら、側近に求婚されています」の前日譚にあたりますが、こちらのみでもお楽しみいただけます。

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