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お遊び
「人生というものは思い通りには行かないものだな」
「私が言うものおかしな話だがね」
まったくもってその通りだと言いたかった。
が、しかし。
今は口ですら動かす力が残っていない。
「口も動かせないか。まぁそうだろうな。君とのお遊びもそれなりには楽しかったと言っておこう」
「だが、私も仕事でここに来ているのでね。もう少し遊びたかったのだが、時間の様だ。すまないね」
遊び感覚かよ。
まぁ相手からしたらそのレベルだったのだろう。
まったくと言っていいほど歯が立たなかった。
自分の力の無さに腹が立つ。
「ではさらばだ。また会う時は、もう少し強くなっておいてくれよ」
できればもう会いたく無いというのが本音だ。
次はお前を倒してやる。
そう思いながら俺の意識は薄れていったのだった。




