前へ目次 次へ 3/5 立場 「僕は……もう、誰も信じられない……」 すべてに裏切られた。 世界に、神に、人に、運命に、そしてリリスに。 「こんなに君を恨んだことなんてなかったよ……リリス」 目の前で今にも泣きそうな少女に、こんな事を言う日が来るとは思っていなかった。 「……私は、何もできない……。私がリリスである限り、例え相手が貴方だとしても」 リリスの立場上、最もな答えだ。 しかしこの時の僕は、そんな事も理解できないほど追い詰められていた。