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信仰心
「私には信仰心がある。貴方達とは違うのですよ」
この言葉を聞く前から私はこの人が嫌いだった。
信仰心の違いなどではなく、単純に相性が悪いのだ。
「私にだって信仰心があります。信仰の対象が違うだけで」
「その対象がリリスという事が問題なのです。あれは断じて神などではない。ただの虚言者だ」
その言葉にすこしイラっと来た。
「私が何を信じるかは自由ではないですか? 貴方が貴方の神を信じる様に、私は私の神を信じているのです」
私はこの時、彼とは一生分かり合えないだろうなと思っていたのだった。




