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エッセイとか散文をまとめて

何も成し得ない、私のはなし

作者: 夜野 碧

私は小さい頃から、ひとつのことを、長く続けられない。

継続するだけの根気が無い。


無気力、ではない。

なにかをする時の熱量は少なくない。

何をするにも熱い人と思われがち。


でも、続かない。

生まれてから今まで、長く続いているものは、私である、ということだけ。



子供の頃は、夢も憧れもたくさんあった。

やってみたくて、飛び込んで、それなりには努力して。

でも、そこそこ出来る様になったら、どれもやめてしまった。

夢を追い求めて努力することはなかった。


夢を叶えた人と、何も成し得なかった私との違いの始まりは、きっとそんなところ。


言い訳のような言葉を連ねるとすれば、飛び込んでやっている間に、自分が只の凡人だと知り、その事実を乗り越えてまで、その道を進む勇気も根気もなかっただけだ。



私とは何か。どんな将来を望むのか。


若き日の自問自答


私はきっと、何かを成し遂げる人にはなれない。


自らその枷をはめて、努力も放棄して、只人となることを選んだ。

それなのに、諦めた夢、憧れが時折脳裏をよぎる。

何もしてこなかったのに、夢を望む自身の傲慢さに呆れる。


今さら何になれるというのか。


夢は夢のままでいい。

憧れは、日常に溶け込ませて、趣味として楽しめば良い。


こんな風に言葉を殴り書くのも、そんな憧れの一端。

ここに書くことで、どこかで誰かが目にしてくれる。

その事実が、傲慢な虚栄心を満たしている。



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