★精霊獣を抱く世界で獣医さんをしています(57)
作者:葛生さくや様
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系統:精霊獣との人間との関り系
(内容)
主人公ライラは新米獣医師。
ある日、オズボーン院長のところに精霊獣に育てられたという衰弱した少年が動物病院に運ばれてくる。
この世界には精霊獣という神話の獣がいる。(国によっては過去にいたが現在はいない。)
院長は、獣医師でありながら精霊獣の権威でもあるため少年の治療とリハビリを依頼されたのだ。
だが、この国の精霊獣は数百年間不在であるため国としては精霊獣の情報が絶対に必要だった。
このまま国に引き渡したら精霊獣の情報を引き出すために少年が拷問されるかもしれないと予想した院長に頼まれ、ライラは少年を連れて国を脱出し放浪の旅に出る。
途中から少年パートの話も出てきますので、実質ライラと少年のダブル主人公です。(三人称パートもありますが)
(好きなところ)
少年の同僚となるハインツの人柄。
ライラと少年も好感が持てますが、登場人物の中で個人的にはハインツが一番好きです。
というか、嫌味なキャラクターは少ないので読んでいてストレスを感じません。
行く先々の国によって精霊獣との関りが違っているところ。
国によって関わり方が違うところにその国の特徴が出ていて良かったです。
そして、人間に住処を奪われ精霊獣の行先と言われている仙境(どこにもない場所という意味)。
それをうまく表現しているところです。
(その他)
ただの逃亡劇の話ではないです。
行く先々の国で色々なパターンの精霊獣と人間の関わり方を見ることになります。
そして、ライラと少年は自分の進むべき道を探していくことになります。
個人的にカメとフェニックスパターンの人間との関り好感を持ちつつ、ユニコーンは好きになれませんでした。
とは言え、カメパターンは物語中の問題を引き起こしそうですので、バロンパターンが一番軋轢を生まないかもと思いました。
20240929 誤字等修正(ブクマ数紹介時57→本日56)




