25.5話 決死の質問(その後)
どうもみなさんこんにちは。絶賛ぶっ倒れ中の陸斗です。誰が絶賛したんだろう。
そんなことはどうでもいい。今問題なのは、なぜ俺がこの状態になっているか。それだけだ。
俺がこうなっている原因は、胡桃の学校の文化祭だ。いや、文化祭というか、胡桃のクラスの出し物が問題なのだ。
なんだって胡桃のクラスは動物カフェをやるのだから。
もうカフェをやる時点で頭がパンクしそうなのに、まさかの動物と来た。どうすればいいのかわからず、ただひたすらベッドにぶっ倒れているのだ。
あー…… 胡桃の動物カフェか…………
やべぇ、にやける……
おっと、妄想している場合じゃない。しっかりと文化祭を効率よく回るための計画を練らないと。まずは……
コンッコンッ。乾いたノックオンが部屋に響く。
「お兄?ご飯だよ?」
「ん?あぁ、胡桃か。わかった、今行く」
どうやら気づかない間に正午を過ぎていたらしい。
胡桃に呼ばれ、2人で階段をおりる
「すごい集中してたね」
「まっ、まあな。いろいろと」
その日の昼ごはんはオムライス。
この時から、周りのもの全てをカフェと関連付けてしまう陸斗であった。
めでたくはないが、めでたしめでたし……




