選ばれし勇者誕生!
俺の名前はルーク、勇者だ。なに?唐突すぎる?なら仕方ない。少し回想に入ろうか。
俺は、とある勇者学校に通っていた。そこでは、優秀な勇者を育成する所である。そして卒業試験当日、俺以外全員インフルエンザで休んだ。一人だった俺は、先生から「よし、お前今日から勇者だ!」と言われ、卒業と同時に勇者になった。そう、俺は『先生に選ばれし勇者』だ。
そんな事で俺は勇者になり、ここ、「ベイル」にいる。卒業した勇者はランダムにどこかの世界に飛ばされるシステムらしい。どこかわからなかったので、先生からAiシステムをもらった、そう、"もらった"のだ。多分、ほとんどの人は妖精とか、精霊とかと出会い、旅をするを思い浮かぶであろう。あくまでも専門学校だからな、無理があるのだろう。とりあえずAiシステムを使い、ここがどこらへんなのかを調べた。Ai「1km先に村があります。ですが、魔物とかがいるかもしれないので気をつけてください。」と教えてくれた。俺は教えてくれた通りの道を歩き、村に着いた。あ、魔物は居なかったよ。このAiシステム大丈夫か?というか、魔物には会わなかったけど、ここの村の人であろう方に挨拶されたよ、登山中によくあるやつみたいな感じで。
村に着いた俺は、村長に会うために村人に村長の家を教えてもらった。村長らしき人物は家の前に体操していたので声をかけた。「あのー村長の方ですか、自分勇者のルークと申します。お話いいですか?」と申し訳なさそうに声をかけた。村長は「あら、どうも、これは、これは、勇者様でしたか、私はここの村長のダルクちゅうもんだ、よろしくな」と陽気に答えてくれた。ほう、中々味のあるおっさん村長だ、「まっ、立ち話なんでぇー、家に入ったー入ったー」と体を押されながら、村長の家に入った。村長の家の中は、結構広かった、村長という特権だろうな。居間に案内され、床に座わり、村長が「そうえば、話があるってゆーてたな、なんでい?」と本題をもってきてくれた。俺は「はい、ここ数日で大きな事件とかなどありませんでしたか?自分勇者なので、お力になれればなと思い、ここに来ました。」と伝えた。村長は「大きな事件ちゃーぼど、ここは困り事なんてないな」と答えた。え、ないの?え、そうゆう設定?と考えていると「「うわー!!」」と悲鳴が聞こえた。俺と村長は急いで外へ出た。俺は「魔物!?まさか!」と心どこかで魔物がいる安心感があった。隣居た村長は「またあいつら!」と強張った表情をしていた、魔物の近くには、子どもがいたので、危ないと思い俺は急いで、駆けつけた。しかし、「ていやー!!」と言いながら子どもは硬そうな棒を魔物めがけて攻撃した。魔物は倒れた。俺思わず「え?」と小さな声をもらした。え?子どもって魔物倒せるの?すげーな勇者いらなくない?と心の奥底で思った。また、村長所に戻り「また、と言ってましたが、よく現れるのですか?」と村長に聞いてみた。村長は「昔からよー現れとるよ、まぁ、いつも子どもが倒してるがね、」と陽気に答えた。それ、結構問題じゃね?俺は村長に「あの、すみません、ダルクさん、魔物の件、自分に任してくれませんか。出現をなくせるかもしれません。」頼んだ。村長は「やってくれると助かるなーじゃっ頼むわ」とオッケーしてくれた。というか、問題あるやん。まぁ言わないか、だって、村に勇者いるもんな。とまぁ、色々あったが、勇者として、はじめてのダンジョン、頑張って行くか!