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青色のペンダント
多くの人々は神が言った人型、獣型に変化するペンダントを探し出そうと、必死になった。
あるところでは戦争が起こり、またあるところではペンダントを奪われる者も居た。それにより、戦死・酸欠によって亡くなった者が数え切れない程いた。
人々はこの2045年から2年間続いた戦争と2度目の混乱をのちに第三次世界大戦と呼ぶことになる。
第三次世界大戦が終わった頃、光樹という一人の少年がいた。
光樹はまだ中学3年生になったばかりだ。
彼は、幼い頃に母が病気で亡くなっていたのに、父までも今回の戦争で亡くし独りぼっちになった。
そんななか、父の遺品を片付けていた頃の事、父の持っていた予備のペンダントが1つ箱の中に入っていた。
普通は少し黄色がかった白色の光を放つのだが、それは違う色をしていた。淡い青色の光に少し緑がかった色だった。
色が違う物なんて見たことも、聞いたこともない彼は不思議に思い、ペンダントを手にした。
突然に、眩しい白色の光が放たれ、彼はそれと同時に目をつぶった。