第四章:17 『ルルーベント』
絶叫が押し寄せ、人が逃げ惑い、劫火が舐めまわす。
その地獄にも似た風景をを静かに見下ろしていたのは、いずれその国の王となる人物だった。
「……なんで、こんなことに……」
「ほ、報告します! 火災の原因は……放火によるものだと」
「っ! この国に裏切り者がいるとでも言うのか!?」
絶叫したガスタウィルは、報告をした兵士をつかみ上げた。
「この国に悪い奴は誰一人いない! 幸せを願うものだけがここにいるんだ! みんなの幸せを壊すものが……この国にいるものかっ!!」
「し、しかし――」
「……すまない。こんなことをしても意味がないことは分かっているんだ。でも……」
「信じられないのですね、ガスタウィル様」
錯乱するガスタウィルに話しかけたのはニボシだ。いつもの白銀の甲冑を身にまとい、腰には両手剣を提げている。そして彼の左手には白い紙が、右手には鉛筆が握られていた。
がちゃがちゃと甲冑を鳴らしながら歩いて来るニボシに、ガスタウィルは不安そうな視線を向けた。
「ニボシ……」
「魔法を作ります。ですが……」
「分かってる。正直、お前の魔法はかなり遅いからな」
「申し訳ありません。ですので、その間に避難のほうを――」
「もうやっています」
答えたのは女の声……エルミニだ。
エルミニの後ろには兵隊が整列していた。その兵隊は普段はニボシの下で働く『バリスタ兵軍』だったが、ニボシが命令できない状況に置かれた時にはエルミニが統治することになっていた。
エルミニはその兵隊に指示すると、ガスタウィルのほうへ歩いてきた。
「兵は私が指示します。なのでガスタウィルは……」
「いや、エルミニはルルーを連れて逃げ――」
「やです。絶対に嫌です」
口を尖らせて否定したエルミニの態度に、ガスタウィルはため息を吐いた。
「でも、だれかがルルーを連れて逃げなければならない。それが出来るのはエルミニだけだ。兵は俺が率いるから、エルミニは国民と一緒に逃げるんだ」
「ふざけないで」
説得も虚しく、怒ったように頬を膨らませた彼女は……覚悟なしにそれを言っているわけではなかった。無責任に、自分の大切な人を置いて逃げることが許せないだけだった。
「わたくしは逃げません。だって、あなたはわたくしの夫でしょ? 夫を守るのが妻の役目です!」
「……まだ、正式な夫婦でもないだろ?」
「それは言い訳です。いいからあなたは国民を守って? 大丈夫。わたくしも一緒に国民やルルー……そしてあなたもみんな守ります。今もこれからも……ずっと守り続けます。だからあなたも」
「……うん。じゃあ、エルミニは国民たちを安全なところに避難させてくれ。俺は自分の兵隊で街を守る」
「はい」
返事をしたエルミニは、嬉しそうに笑うのだった。
笑顔のエルミニに、ガスタウィルは頷き返して走りだした。やがて彼の後ろに散っていた兵士が集まっていく。その兵士は次第に数を増やし、30人ほどになった。それが彼の持つ近衛兵団だった。
やがて燃え盛る街に着くと、すぐに水のあるところへと向かった。そのころのガスタウィル皇国には水のパイプラインの魔法がなかったため、街中を濠で囲んで水を流していた。飲み水もそこを流れていたため、衛生面的によくない。だから魔法で水を流す方法を思いついたのだった。
しかし、激しく燃える火のせいで蒸発してしまったらしい。濠に流れていた水が干からびていた。
ガスタウィルはくそっと小さく呻くと、すぐに兵隊にそれぞれ散って水を探すよう指示した。
その間にも街は燃え続けている。
国民はエルミニのおかげか非難が完了しつつある。
やがて取り残された者もいなくなったころ……
「……っ!」
ガスタウィルの目の前に、人が立ちはだかった。
その数は5人。全員が道化師の仮面をかぶり、右手に曲刀を携えている。
そして、腰回りには無数の爆弾が巻かれていた。
「……どういうつもりだ。ここは、俺の国だぞ?」
「キキッ! まだできてもないのに、もう自分の国扱いかよ」
真ん中の道化師の仮面がしゃべった。声は高いが、男の声だ。しかし、ガスタウィルは国民全ての趣味嗜好から声に至るまで全てを覚えていたのに、その道化師の声には聞き覚えがなかった。
「……他国の者が、何のようだ?」
道化師たちは嘲笑うように肩を震わせた。
やはり、道化師たちは他国から差し向けられたものだったのだ。
やがて笑い飽きたのか、再び真ん中の道化師が話した。どうやら会話が通じるのはそいつだけらしい。
「オレたちは、この国を滅ぼしに来たんだだゼェ~。いや、こんな国にもなってないアホ共を侵犯しに来ただけかナァ。アヒャヒャッ」
「お前たちは、どこの国のものだ」
「さぁてさて……それに答える必要はあるのかナァ?」
「答えないのなら、殺すぞ」
「殺れよ、クズ王」
道化師がそう言う前にガスタウィルは足を踏み出していた。
今の彼には武器こそないが、得意の徒手空拳で乗り切るつもりだった。
左の道化師が振るった曲刀の横を叩いて軌道をそらし、手首をひねりあげて曲刀を奪い取った。ひねりあげた手首をそのままに、右で剣を振り上げた道化師に向かって投げつけた。2人は地面に倒れて意識を失った。
「アヒャヒャ!」
残りは3人。
左右からそれぞれ曲刀が横に薙いだ。ガスタウィルはその場で跳んで避け、左右の道化師の肩に着地した。左右の道化師が肩に目がけて曲刀を振るってきたと同時に肩から跳んだ。すると距離が近すぎたせいで互いの曲刀が互いの肩を抉り、膝をついた。
鮮血が飛び散る中、残された道化師は一人、
「アヒャヒャ」
最期の道化師は奇怪に笑っていた。
「何がおかしい? 追い詰められたのはお前のほうだぞ?」
「さすがは国を率いる王ダァ。武器なしでこれだけとハァ……でも、それで満足しちゃあ、一国を背負うには重すぎるゼェ?」
「……何が言いたい?」
ガスタウィルは訝しげに道化師を睨みつけた。道化師は手に持っていた曲刀を手放し、右手を掲げた。その手で指をパチンとはじくと、
「……ッ!?」
倒れていた道化師が、一斉に灰になってしまった。
道化師は灰を触媒にできた魔法だったのだ。
してやられた、とガスタウィルは舌打ちをする。いまこの国は燃えていて、この魔法を作っている魔法技術士を突きとめない限り、道化師が量産されることになる。
周囲を見渡してみるが、どこにも人の姿はない。あるのは目の前の道化師の姿だけだ。
「安心しろヨ。オレが魔法技術士だからヨォ」
「……何が目的だ?」
「アヒャヒャ。そんなこと話してる時間はないはずだゼ? オレの目的は分からずとも、少なくとも……お前の大切を奪おうとしていることに変わりはねぇんだからヨッ!」
「っ! てめぇ……まさか!!」
道化師はただ笑っていた。
ある方向を見つめながら、奇妙に。
ガスタウィルは恐る恐る、その方向を見つめ――絶句した。
その先には城が……
――妻子のいる、城があったのだから。
「やめろぉぉぉぉおおおおぉぉおおぉっっ!!」
ガスタウィルは絶叫すると、道化師に背を向けて走り去った。あとに残された道化師はただただ笑っていた。
そして、右手で指を弾くと同時、自身も灰となって消えてしまった。
ガスタウィルが城のある丘に着いたころにはすでに城が燃えていた。人間が焼け焦げた臭いで吐き気がしたが、それを気にすることが出来ないほどに混乱していたガスタウィルは、炎で包まれた城へ走っていった。
「エルミニ……ルルー……っ!」
彼の思いは虚しく虚空を彷徨い、炎は無情に燃え盛っていた。
はっと彼女は目を覚ました。
「気づきましたか、エルミニ様」
「……え? ここ……どこ……?」
「少し城から離れた山中です。ここなら火災の影響もないでしょう」
どうやらエルミニは国民を避難させているうちに自分が暑さにやられて倒れてしまったらしい。彼女の額には水で濡らされた布が置かれていた。そして周りにはこちらを心配そうに窺う兵士の姿があった。倒れた彼女を運んできたのは彼らだろう。
そしてエルミニは半身を起した。この山の上からだと国の様子がよく見えた。
劫火が街を舐め、そこに人影はない。
ガスタウィルの姿もそこになかったのを見て、エルミニは安心したように瞼を閉じた。
けれど、眠りにつく前に見たニボシの顔は、
「……」
どこか哀しそうだった。
やがて出来上がった魔法で、街の炎は鎮火させられたそうだ。
それを知ったのは次の日の正午。エルミニはその間ずっと眠っていたらしい。
鎮火した街を見て、国民たちは安心したように息を吐いた。ただ、妙な所に灰が集まっていることに不信感を抱きつつ。
しかしエルミニは、国民たちの様子を見るまでもなく城へ向かっていた。
最後に見たガスタウィルの消息は、そこで途絶えていたからだ。
そして、城にはルルーが取り残されたままだったはずだったから……。
「……ぁあ……」
しかしエルミニが目にしたものは、絶望だった。
城は全焼していた。跡形もなく崩れ落ち、辺りに死体の腐乱臭が漂っていた。吐き気を堪えて城だったものに近づくと、まだ熱を持っていた木から白い煙が立ち上っていた。白い煙はまるで、線香のようにも見えた。城のレンガは爆破されたようにあちこち飛んでいたが、崩れ落ちた屋根が地面に寝そべっていた。城の周囲には変に灰が集っていて、そこに道化師の仮面が落ちていた。
そして事態が落ち着いてきたころ。倒壊した城を掘り出すと、大人と、その胸に抱かれていただろう子どもの白骨が見つかった。
言うまでもなくそれは――エルミニがかつて愛した者たちだった。
「うああぁぁぁぁぁぁぁぁああ!!」
その国の王女になるはずだった彼女の絶叫は、いつまで続いた。
そんな彼女には影がない。
彼女を見守るニボシにも影がなかった。
彼女たちを取り囲む兵士にも影はない。
みんなみんな……国民を除いてみんな、先日の火災で命を落としていたのだった。
夕刻になるとエルミニは昨日逃げた山中の上に立って、街を見下ろしていた。彼女の隣には、もう使われていない家があった。その家だけは火災の影響を受けないままに残っていたのだった。
彼女は街を見下ろしたまま哀しげに決意した。
「この国は、彼が作りたかったものです……だから何としてでも守り続けます」
「私も、ご一緒してもよろしいでしょうか?」
「ニボシ……うん。もちろんよ。彼だって、ニボシがいてくれたほうがきっと安心してくれるでしょうしね。……じゃあ、ニボシ、始めます」
「……はい」
そう言って、エルミニは自分の右足に鉛筆を突き刺した。鮮血があふれ出し、苦痛に顔をゆがませた。
「……右足は、ニボシのために捧げましょう」
そして今度は左足に鉛筆を突き刺した。
「ぐっ……左足は……ガスタウィルのために捧げましょう」
彼女はついに立てなくなり、その場に倒れ込んだ。その手には分厚い魔導書が握られていた。エルミニは魔導書を開き、そこに書かれていた文字を読んだ。
「……この身を捧げ、魂宿し、わたくしは滅ぶでしょう。それでも……いつか、誰かを幸せにできると願って――」
その時、エルミニの周りに金色の文字が浮かび上がった。どう読むかは分からないが、人に危害を与えるものだということだけは分かった。その文字が、足から流れ出る血に反応してそこへ集まった。
「ぐぅ……!」
苦しそうに唸るエルミニを、ニボシはただ見ていることしかできなかった。彼女の決意を揺るがすことなど、ニボシにはできなかったから。
文字は赤くなり、両足に這っていった。次の瞬間、文字は肌に溶けるように消えてしまった。文字の這った両足は、次第に紫色を呈して動かなくなった。
「はぁ……はぁ……」
荒く息をする彼女の正面には、ガスタウィルによく似た顔立ちの、偽物がいた。
彼は偽物だ。
エルミニはそれに心を痛めた。でも、あとには戻れなかった。
だから名前を――
かつて愛していた夫の本名……『ガスタウィル・ベルド』と
愛してやまなかった子ども……『ルルー・ベルド』を合わせて――
「あなたの名前は、『ルルーベント・ガスタウィル』です」
と、命名した。
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「……これが真実ですよ」
「ちょ、ちょっと待って!」
「なんです?」
「それって……じゃあ、エルミニは――」
エルミニはふふっと笑うと、
「はい。死んでますよ?」
と言った。
あたしは信じられなかった。
彼女は生まれつき足が動かなくなったわけではない。
ルルーベント・ガスタウィルという偽物を作り、国を完成させ、そして邪魔だった【世界樹】を倒した。
それもこれもすべて、自分の身を削って。
自分の身を削る、禁忌魔法に手を出して――
「……じゃあ、歌音は?」
「歌音は建国後、【世界樹】の噂を聞いてニボシに探させるように指示したときに見つけました」
「……」
歌音はもう何も言わなかった。
ただ、自分の目の前にいる少女が、本当の自分の恩人なのだと理解して混乱しているようだ。
「……でも、利用するつもりはなかったのです。歌音を保護したのは、彼女があまりにも孤独だったからです。でもわたくしは一つミスをしました」
「ミス?」
「偽ガスタウィルから、わたくしの記憶を抜き取ったのです。すると、彼は自分が王だと言い放ち、独裁的な政治をするようになりました。そんな彼はもう、ガスタウィルなどではありません。しかし彼は止まらず、歌音を利用し始めました」
それであの、性格の悪いガスタウィルの完成、か。
確かに、あの王室にあったものも趣味が悪かった。ところどころ宝石がまぶしてあったり、黄金だったりしていた。そして、食卓にはいつもパンがあがっていた。もしかするとあれは、彼の好物だったのかもしれない。
「……だから、彼を一番近くで見られるよう、メイドに化けて潜んでいたってこと?」
「っ! ……そのことにも気づいていたんですね、お見事です」
ガスタウィルの近くで、いつも笑っていたメイド……あれはエルミニが化けたものだ。メイドさんは、エルミニしか知らなかったことを知っていたし、子どもに対して愛情があるように見えた。セピアが魔法を作ると言い出した時、それに反対したのは彼女自身がそれで後悔したからだろう。
そのときメイドさんが立っていたのは、おそらくニボシの魔法のおかげだろう。魔法は先天的な障害は回復できないものの、それ以外のものでは一時的にでも回復できるのだ。メイドさんはあまり見かけなかったし、見かけたとしても、視界にいる時間は少なかった。
しかし、今のエルミニは両手両足が動かなくなってしまっていた。彼女は自分が魔法技術士でないものの、魔法を作る。己の身を代償にして。
ニーズヘグとの戦いで、エルミニは二つの魔法を使い、代償として両腕を失った。今の彼女は食事すらも満足にできないはずだ。
しかしエルミニはたいして気にした素振りを見せない。自身を代償にしてでも、誰かを守ることが出来てうれしいのだろう。
でも、もう終わりだ。
――終焉はすぐそこに
「……!」
その時、エルミニとニボシの身体から淡い光が漏れだした。
「あぁ……できればもう少し話していたかったのですが……もう終わりですね」
「待ってよ、エルミニ……」
「もう時間切れです。向こうでガスタウィルが……夫が待ってますから」
エルミニは、どこか遠くを見て言った。彼女にはもう、迷いはないのだろう。
自分が消えることを厭わない。それは、生きすぎてしまった彼女に対する天罰か――。
ふふっと微笑んだエルミニの隣では、彼女の肩に手を置いたニボシがあった。彼も、エルミニの魔法のおかげで生きていたのだ。
そして、その光は国中にあった。
光の奔流は天に向かって伸び、綺麗に輝いていた。
「……さて、お別れです。ミーちゃん。それにアスタ様、セピア様。そして……歌音」
「……エルミニ、様……」
「わたくしは、あなたを娘のように見てきたのですよ? 気づいてましたか?」
歌音は首を振った。彼女の瞳からは涙があふれていた。
「……でも……温かかった……優しかった……いつも……いつも……」
「……そう。ごめんなさい、騙して……ごめんなさい」
「いいよ、エルミニ……謝らないでよ……」
エルミニは長い金髪を横に振った。
「ううん。わたくしは私欲のために酷いことをしてきました。歌音を騙して、ミーちゃんを騙して……国民を騙して、死を騙して、世界を騙して、平和を騙して……それでもわたくしは、この世界が大好きだったのです」
彼女の姿が次第に消えていく……手を伸ばして、光を掴むが……捕まえられない。
「彼が好きだったこの世界のことが大好きでした。ミーちゃんが、歌音が生きてきたこの世界のことが大好きでした。もう少し長く生きて、世界のために何かしたかったですけれど、それも時間切れなのです」
「やめて……いかないで……」
「ダメです。わたくしは生きすぎました。もう死んだのに、いつまでも未練がましく……本当に、バカみたい」
「バカじゃないよ。生きたいって気持ちは、誰にもあるんだからさ……」
「……そうですね。でも、最期は潔くいきます。だって、彼が待っているんですもの」
その時、エルミニの双眸から滴が流れた。キラキラと軌跡を描いて、地面に落ちると同時に、エルミニの姿は光となって……
「わたくしはこの国が大好きでしたっ!!」
笑顔のエルミニは光となって消えていった。
「はい。私も、あなたたちがいたこの国が大好きでした」
そして、ニボシも消えていった。
「待って……エルミニ……ニボシ……消えないでよっ!!」
「……まだ……お礼……できてないのに……っ!!」
しかし2人の慟哭は、誰にも届かない――。
「友だちになったばかりなのに……待ってよ……エルミニィィィィッッ!!」
「……待って……消え、ないで……」
光を掴むように、空気を掴む。でも、すでに2人の姿はない。
誰にもつかめない光の奔流は、天に上り、天の川となって空を瞬くのだった。
「「うあああぁぁぁぁあん!!」」
あたしは……歌音と抱き合って泣いた。
涙は枯れることなく、やがて朝日が昇り。
「「うあぁ―――――――――――――――んっ!!」」
2人の少女は泣き叫び続けていた。
――やっと来たんだね、エルミニ。
――うん。でも、ちょっと遅かったかな……?
――いや、ありがとう。ちゃんと、約束守ってくれたんだ……。
――ええ。当たり前でしょ、ガスタウィル。わたくしはちゃんと……うぐっ……ちゃんと、国を……作りましたよ……!!
――ありがとう……ありがとう、エルミニ。あぁ、愛する人よ。
――やっときたんだね。ママ。
――うん。会うの遅くなって……ゴメンね……
――ううん。そうじゃないよ、ママ。
――……そう、ね……ぐすっ……
ただいまっ!!




