二人の思い
「諦めよう」
そう思っていたのに…
どうしてあなたは何時もそうやって期待させるの?
そりゃあ、一方的に好きになったのは私だったけど
私が幾らアプローチを掛けたって、あなたはあの子に夢中で私には一瞥もしてくれなかった。
私が幾ら綺麗になれるように努力してもいつも「ウザい」といって追い払ってばかりだった。
恥を惜しんで「どういう子が好み?」って聞いたらあなたは「少なくともお前みたいなのはねーよ」って言ってたの私まだ覚えてる。
だからその時決めたの「もう、やめよう」って。
私が何をしたってあなたは、私があなたを好きな事すらも許してくれないのだから
でもそうと決めたら、あなたの前にいることすら辛くなって「いっそのことここから消えてしまおう」と思えたのに
何故、あなたは電車に乗ろうとした私を引き止めたの?
何故、あなたは私を震える腕で必死に抱きしめているの?
何故、あなたの胸はこんなにも激しく音を立てているの?
「離して!!」
私は叫びながらバタバタと暴れた。
別に私が嫌いなら止める必要なんて無いじゃない。こんな事をされてしまったら私はまた期待してしまう。
「私のことなんてどうでもいいんでしょう!!そうやって期待させて私がボロボロになるのを見たいってわけ!?」
彼の手を振りほどこうと自棄になっていると、静かに耳元で囁かれた言葉に私は思わず動きを止める。
泣きそうになりながら後ろを振り返ると、珍しく焦った表情を浮かべた彼がいた。
「うそ。そんなの絶対あり得ない」
なんで今更そんな事をいうの?
こんな冗談を言うなんてあなたらしくもない。
しかし私が震えながら言うと、あなたはぎこちなく私の上に被さって、少し怒り気味の口調で再び呟いた。
「うそなわけねぇだろ。俺はお前が――――――」
まぁ、結局ただのバカップルって事ですねw
こういうものは初めて書いたので、書いてる途中で「なんだこいつら」みたいなことになりましたww
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