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メッセージ送信
平田から連絡を取るべきではないと忠告を受けたが、僕は意を決して加奈にメッセージを送ってみることにした。理由としては裕美子との関係が上手くいっていないことは一つだったが、やはり加奈に対する未練が大きかった。そもそも僕は加奈のことを嫌いになって自分から別れを告げたわけではないのだ。二年も付き合っていたのに突然、彼女が一方的に僕の元を去って行ったのだ。僕は今だに彼女のことを忘れられずにいる。彼女を心から愛していたのだ。裕美子に対して後ろめたい気持ちがあったものの僕は加奈の友達リクエストを承認し、メッセージを送った。
「久しぶり、俺は相変わらず元気だよ」
翌日、加奈から返信があった。
「返信ありがとう。今何してるの?まだ同じ会社に勤めてるの?」
それから数回メッセージのやりとりをした後に僕たちは7年ぶりに会う約束をした。