しょっぱいカレー
「よっしゃーついたー」
日向はカレーを作る場所まで来た。
「そろそろおろしてよね。」
「はいよっと」
日向はかがんだ。
香乃が降りてお礼を言おうとした瞬間
「あー」
俊が叫んだ。
ビックリした雫音が
「え?そうしたの?」
「あそこに先生がいる。俺が出発したころにはまだいたのに。なぜだ。」
俊は先生の方に指をさしていた。
それに気付いた先生は
「おぉお前らかさっさとカレー作るぞ。」
「ちょっと先生俺らよりあとに・・」
俊が聞きよる途中に先生が
「あぁ俺車だから。」
先生が見た方向に車があった。
「だったら乗っけてってくれればよかったのに。」
「おいおい無理ゆうなって。他の生徒もいるし。」
「まぁいいですよ。」
俊が笑いながら言う。
「まぁお前らカレー作れよ。」
「わかりました。」
俊は先生から材料や包丁セットをもらい、班のみんなに配っていた。
俊が日向に包丁わたしたら日向が
「俺カレー煮込む係りがいい。みんなはなんかやりたい係りある?」
「じゃあ私ごはん炊く係りがいい。」
香乃が手をあげて意見を言う。手をあげなくてもいいのに。
「なら私野菜切る係りがいい。家でお母さんのお手伝いでやってるし。杉原君は?」
「ん~残りは肉切り係りだからそれにするわ。」
「よーし。じゃあ決まりだな。俺最初することないから火おこすわ。」
日向が煮込む係り
香乃がごはん炊く係り
雫音が野菜切る係り
俊は肉を切る係りになった。
日向はすることがないので新聞紙に火をつけていた。火がつき始めると用意された木を火の中にいれてく。
香乃はごはんといでいた。
それから二十分後
香乃はごはんを炊くのをみている。日向はそのよこでカレーを煮込んでいる。
雫音と俊は使った包丁など洗っている。
「ねぇ日向。」
香乃が突然話しかけてくる。
「なんだよ。」
「今日はありがとね。」
日向は香乃の方を見た。
「はぁ?」
「だって私うれしかったんだもん。富岡先生は怒ってたし、あのとき日向が助けてくれてホントにうれしかった。」
「あたりまえだろ。富岡のやつ少しやりすぎだったし。」
日向は少し照れていた。
「それでも私はうれしかった。そんな日向が私・・・熱っ」
香乃は日向と話すのが必至で手をおいてる場所などきにそていなかった。
「バカっ はやく冷やせ。」
日向は香乃の手首を持って手洗い場まで行った。
すぐ蛇口をひねり水を勢いよくだした。
「よくまわりをみろよな。」
「うん。あとそれと・・」
香乃は顔が真っ赤である。照れてるとかいうレベルではない。
「どしたん?」
日向が聞くと
「もう手を握らなくていいから。」
日向はそのいセリフを聞いた瞬間真っ赤になり、すぐ手をはなした。
それを見ていた雫音は
「いたっ」
包丁を洗っていて手を切ったのだ。
「いた~」
と切った手を見ながらつぶやいた。だが痛いのはホントに指なのかそれとも・・・