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最強能力と関西弁を隠すモブの俺、うっかり勇者の首を引っこ抜く。〜死んでへんからセーフやんな? 生首の勇者と魔王を倒しに行くで〜

掲載日:2026/03/26

「オギャー」


転生、その言葉が一瞬で出るのは都合良すぎ?

いや、当たり前や。


(普通にユニコーンおる…)


「ヒヒーン」


多分転生したからには、勇者になって魔王を倒し、美女を嫁にゲットするんや!

親のいない隙に鏡を覗き込むと――


「めっちゃモブ顔やん!」

(嘘やろ…)


「違う…こんな奴の…」

「こんなやつのなろう系なんざ見たないわ!」


子ども:「おじさん、ユニのツノで、

擦りむいた〜でも手当しなーい」

「なんでやねん!」と出そうになるのを、物理法則をねじ曲げて飲み込む。

「早くお母さんに手当てもらえ、あと同世代やで」

子ども:「喋り方変〜ぎゃはは」


…こんなクソガキたちと飼いユニコーンの声が聞こえてくる。

きゃーきゃーヒヒーン、がおー…うん?


村人A:「うわっ!モンスター?!逃げろー!」

村人B:「勇者様、助けてー!」


──勇者様はまだ来ていない。

モンスターの一匹が、俺の目の前に迫る。


勇者:「そこの者、安心せよ!私が守る!」

「わー!勇者様だー!」


勇者:「あ゛あ、くそ!」

(こいつ弱すぎやろ)


「勇者さーん、怖ーい、手繋いで〜」

勇者:「こら!危ないから離れ?!」

勇者:(体が勝手にモンスターを倒して行って…)

村人A:「凄いぞ!急に動きが俊敏に!」

村人B:「これなら!あ、おい!離れろ!」


「ごめんごめん」

(ちょっと触っただけ。モブの特権や)


村人たち:「勇者様最高!勇者様無双!」


勇者:「え、?いや、俺は…」

勇者:「あ!おい君、大丈夫だったかい?」

「ああ、大丈夫やで」

勇者:「やで?」

「いや、怖かったです!助けて頂きありがとうございます!」


村人A:「すいません!こいつ時々言葉遣いが変になるんですよ!」

村人B:「変なやつだよな」

「ごめんって!」


勇者:「いや…確か転生者の詳細に関西弁?…あった気が、?!もしかして君は…」

村人A:「ぎゃー!!勇者様が倒れたぞ〜!!」


(…危ないな、関西弁はしばらく封印や)


村人B:「おい!早く運べ!」

「分かった〜」


「…もう誰もおらんな、今日もモブ演技完璧やったな、ちょっと小さいから帽子浮かしてるけどバレへんもんやな。」


勇者:「やっぱり、君は゛」

「オラァ」


バキッ

「やばい、首取れた、くっつけな」


村人A:「え、勇者様…首が…!?」

村人B:「お前?!一体何者…!」

「やべぇ記憶消さんと」

勇者:「そんなこと許さないぞ!」

村人A:「首が喋った!?」

「分かった!暴れんな!逃げるから!

おい!ユニ!」

「ヒヒーン」



「さて、これから本格的に旅の始まりや…」


勇者:「…なんで俺、首だけで生きているんだろう」

「ブルブル」

「ま、旅の間に全部つなげるから安心せぇ。チートやからな」


勇者:「やっぱりきみ゛」

「あ、魔法切れた、はよくっつけんと腐る。」


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