表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

曇天

作者: 秋葉竹



 


いまにも泣き出しそうな空のしたで

雨傘をそっと確認した午後

鏡のような湖面で白い舟に乗っている


オールは水飛沫ひとつ立てず

波は悲しみのように遠ざかる

君は僕の目をみることなく

ただ涙目で空を見ている


風は首筋を撫でるように通り過ぎ

ふと、雨粒を首筋に感じる

静寂を壊さないように

ふたりの世界が流れていく


舟がなにを求めているのか

ふたりとも知らないままでいいと想う

ふと、気づけば

君の微笑みだけが

闇に灯るランプのように輝いているから






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ