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彼女は鈴蘭を食べた  作者: 月詠桔梗
7/19

7.(母親)

7(母親)


…とりあえず、ご焼香ありがとうございます。

それで、娘の話が聞きたいとのことですけど、あなたは娘の知り合いじゃないんですよね。

それも小説にしたいだなんて、娘の死を面白がってるんですか?

……もうすぐ娘の月命日です。

あなたと同い年の娘は、

3年前に亡くなったんです。

あなたがもし亡くなったら、

あなたの親はどんな思いをすると思いますか。

…はぁ、わからない、…そうでしょうね。

そうでしょうとも。

そうじゃないと取材しに来たりなんてしないですよね。


とても立派な娘でした。

お勉強もできてお友達もいて、

お絵描きも上手で、わがままも言いませんでしたし、良くできた娘でしたよ。

これでいいですか。


幼馴染の見解も知りたいって言ったんですか。

さすがに結婚前の女の子の家を知らない男性に教えるわけにいきません。もう十分でしょう。

お帰り下さい。

……お帰りいただけないのですね。

長居して欲しくありませんし、職場だけ教えましょう。

そこの八百屋さんで、幼馴染のりんちゃんはバイトをしています。



あなたの小説、とても楽しみです。

…あのね、褒めてないですよ。



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