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彼女は鈴蘭を食べた  作者: 月詠桔梗
1/19

1.(彼氏)


〈鈴蘭〉

スズラン亜科スズラン属

学名 Convallaria

花言葉 幸せの再来、純粋

return of happiness(再び幸せが訪れる)・motherhood(母性)



【彼女は鈴蘭を食べた】



1(彼氏)

彼女?

あー、…死んじゃったんだ。鈴蘭食べて。

いやむしろ順調だったと思うよ。

だって新卒で中学以来の夢を叶えたんだよ。

夢を叶えるために、僕とはまた遠距離恋愛になったけど、夢を叶えることができてすごく嬉しそうだったしさ、僕もまぁいっかってなって。責めたりなんてしなかったし。

たまに会えたし。

彼女の仕事は接客業だったから、

一度職場に見に行ったこともあったんだけど

笑顔で明るく仕事してたよ。楽しそうだった。

いやほんと、未来も希望があるっていうかそんな感じだったよ。

僕だけじゃなくて彼女の家族も友達も、

彼女自身もそう思ってた。


だけど彼女は死んじゃったんだよ。

鈴蘭を食べて。鈴蘭食べて死ぬなんて、

誰も想像できないでしょ。

ほんと、悲しいというか、彼女らしいっていうか。もうこの気持ちをどうしたらいいか…。

あー、ありがとう。

いや最近の話じゃないんだ。

もう三年は経ったんだけど

今でもなんか泣いちゃうんだよね。

花とかもう見れないと思う。

え、彼女について聞きたい?

こんなまだ引きずってそうな人にそんなこと聞く?…まぁいいけどさ。

話したら僕も心の整理できるかもしれないし、話そっか。長くなるけど、時間大丈夫?


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