表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/12

動けない

ふと思いついた不思議な話や怖い話を不定期に投稿します。


一話一話がとても短いです。

 その体験をしたのは、祖父が亡くなった後のことだから既に私が社会人になって働いていた頃だったように思う。


 ある日、眠っていてふと目を覚ました瞬間、窓の外から強烈な気配を感じて私は身動きが取れなくなってしまった。いや、動いたら何か悪いことが起きるのではないかと思い、動くことが出来なかったという方が正しいだろうか。

 意識ははっきりとしていて、心臓がばくばくと強く脈打ち、口の中が渇いてからからになっていくのを感じていた。

 それからしばらくの間、その気配は窓の外にあり続け、いつ消えてくれるのだろうかと思いながら微動だに出来ない時間が過ぎ去っていった。


 ようやく気配が消えたとき、どっと冷や汗が出てきて深い呼吸をしてどうにか落ち着こうとしたのを覚えている。



 あの強い気配の正体が何だったのか、もしあの時、指の一本でも動かしていたらどうなっていたのか、今も分からないままである。



 だが、恐らくではあるが分からない方が良いのだろうと、そう私は思う。

これは私が実際に体験したことを少し脚色しています。


結局、あの気配は何だったのか、知りたくもあり知りたくもなし。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] つらつらと大げさに語るのではなく、感じたことを言葉にする。これもまた臨場感のあるホラー語り。 実際の話、本気で怖かったら情緒もクソも無くひたすらに恐怖という名の感情爆発になりますからね。…
[良い点] おぉ、下手に「正体は〇〇でした」と書かれるよりも後引く恐怖……! 妙にリアルでゾワっとしました!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ