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詩シリーズ

水道の水を飲む

作者: まさかす

誰かが言った

水道の水は美味しくないから飲まないのだと

すると誰かが言った

私は水道の水を飲む事が出来ない

水道が無いから飲む事が出来ない

そもそも水を選択する事など出来はせず

そこにある水を飲む事しか出来ないのだと


誰かが言った

目標も無いしやりたい事も無いし生きていても楽しくないと

すると誰かが言った

私の目標は今日を生き残り明日を迎える事

そして明日を迎える事が出来たのならば

次の目標は明日を生き残る事なのだと


誰かが言った

この国は不自由で何をするにも息苦しいと

すると誰かが言った

君には公に不自由だと口に出来る自由があり

自分の未来を決める自由がある

私には公に不自由だと口に出来る自由は無く

自分の未来を決める自由も無い

君達には国の未来を決める権利があるのだろうが

私達には国の未来を決める権利などは無いのだと


ふと想う

人は一体何を持っているのだろうかと

そして何を持っていないのだろうかと

そうふと想う


2021年07月22日 初版

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