乙女は輪舞曲を踊りたい
これはおひめさまの物語。
春の日差しと、夏の香りと、
秋の木漏れ日と、冬の眠り。
それは日常に潜んでいて、
いつだって私を受け入れてくれる。
ほら、今日も朝が来て、
お日様が沈めば夜が来る。
いつだってそれは当たり前で、
何も変わらず見守っている。
でも、そんな日常を少しだけ、
もっと素敵にしてくれるもの。
見つけた、見つけてしまった、
小さな花が、一輪咲いたの。
声が、言葉が、音が、心が、
全てを祝福して止まない。
届け、届け、この詩も。
あなたの為だけに綴るの。
きらきら、
ゆらゆら、
ふわふわ、
胸が高鳴る、変わる、代わる、
まるで踊っているかのように、
言葉も跳ねる、くるり、くるり、
もっとあなたの傍にいさせて。
ああ、なんだかいつもと違う、
甘い、淡い、花の香り。
毎日が輝いて、どこか切なくて。
それでもあなたを愛していたい。
ああ、神様、
願いが叶うなら、
たくさんの愛はいらない。
たった一人、あなたから、
ほんの少し、少しで良いの。
だから私の名前を呼んで。
あなたの瞳に私を写して、
私に気付いて、この気持ちに。
爆発してしまう前に、
早く、はやく、
私の王子様、私のヒーロー、
こっちを向いて、私に、
それだけで、
ぽちゃん。




