表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
汐坊の『哉カナ』   作者: カレーライスと福神漬(ふくじんづけ)
57/103

Who are you? あなたは誰?

 めた。

 (いつのにかねむりにちたらしい)

 

 しばし・・しん呼吸こきゅうをする。

 よこになったまま、部屋へやまわした。

 

 たたみにおいのすがすがしい、

 整然せいぜんとした・・和室わしつである。


 室内しつないかっている、

 水墨画すいぼくがに、った。

 いで、

 まどほうへ、視線しせん移動いどう


 横目よこめで・・そとを・・ながめる。


 おぼろな波動はどうかんじたしおりは、

 やおら、がり、

 まどへと・・あゆみを・・すすめる。


 水墨画すいぼくが構図こうずと、

 この部屋へやからた、

 かすかにゆきかぶった、やま景色けしきは、

 どういつ であった。


 こういう、

 つうごのみなかたは(しおりてきには)グー♪である。


 ふすまも、

 おなやまをあしらったもので、

 具象ぐしょうではないのに、

 やま息吹いぶきつたわってくるようであった。


 ていて、きがない。

 

 ポイント使用しようされている

 「あお」は、

 α(アルファ)を、誘引ゆういんしてくれる。


 さすがに・・

 一流いちりゅう旅館りょかんだけのことはある。

 おきゃくつかれをいやすための、

 こまかい配慮はいりょに・・かりはなかった。


 りょうにいちゃんのとこの、

 『設楽しがらき』のモットーである、

 ちいささな工夫くふうの、ゴージャスばん なりだ。


 ガラスを、はなち、

 つめたいかぜを・・みちびきいれる。


 全身ぜんしんで、

 かぜかんじる。


 仕事しごとじょうの、

 もやもやした気分きぶんが・・んでいく。


 しおり呼吸こきゅうは、

 ゆったりととのえられて、ふかいものになっていった。


 たくまえに、

 ひざをくずした体勢たいせいすわり、

 お茶をれ、

 木目もくめ小皿こざらっている、菓子かしをつまんだ(もぐもぐ)。


 リモコンをり、テレビのスイッチをONにする。

 ザッピングしながら、

 画面がめんを、

  集中しゅうちゅう状態 でつめる。


 BS放送(ほうそう)で、

 インカレ(大学だいがく対抗たいこう)の、

 女子じょしバスケットボールの試合しあいが、ライブ中継ちゅうけいされていた。


「なにもかんがえたくないときには、

 スポーツ中継ちゅうけいかぎるっしょ!」

 つぶやくしおり


 リモコンを、

 木製もくせいたくじょうに、そっといた。


 画面がめん漫然まんぜんと・・ながめている。


 途中とちゅう出場しゅつじょうした、

 ある選手せんしゅのプレイを、

 瞬間しゅんかん

 画面がめんに・・

 せられ・・

 五感ごかんは「ズン!」と覚醒かくせいされた。


「このヒト・・なにもの?・・すごォーい!」


 けたすうの多い・・背番号(ゼッケン)から・・さっするに、

 新人しんじん選手せんしゅのようだった。


 きわっていて、なおかつ、ムダのないうごき。

 ボール・レーダーがそなわっているかのようなプレイ。

 驚異きょういてき身体しんたい能力のうりょく


 非凡ひぼん一語いちごに・・きる!


 失礼しつれいだけれど・・

 ほか選手せんしゅは、

 マネキン人形にんぎょうのように、えてしまう。


 ポニーテールの女子じょし選手せんしゅは、

 あかいフレームのメガネを、かけていた。


 ボールをキャッチ!

 ドリブルを爆発ばくはつさせ!

 マークをり!

 ゴールへと疾走しっそう

 ダンクをほうりこんだ!


 みずったように、シーンとする、会場かいじょう


 テレビの解説かいせつしゃは、

 しばし・・

 絶句ぜっくしたあと・・

しんじ・・られませんねえ」

 ようやく、言葉ことばを、しぼした。


 彼女かのじょ活躍かつやくは、なおも、つづいた。

 

 いつのにか、

 しおりは、

 ふかふかした座布団ざぶとんうえで、

 正座せいざをして、

 試合ゲームっていた。


 しおりねっ視線しせんは、

 女子じょし選手せんしゅ駆使くしする、

 派手はでなプレイではなく、

 一見いっけん・・地味じみだが、

 ゲームのながれを、

 対戦たいせん相手あいてわたさない(カンどころをはずさない)

 プレイスタイルのほうへと、

 焦点しょうてんしぼり、レーザー照射しょうしゃされていた。


 味方みかたはなった、

 方向ほうこうのそれたパスを、

 彼女かのじょは、ほんのかすかに、

 (すうcm(センチ)くらい)

 体勢たいせいえ、いとくように、精確せいかくにキャッチした。

 

 まるで・・映像えいぞうを、

 ぎゃく再生さいせいさせるがごとく、

 ボールをるように、めてしまえるセンス。

 背骨せぼねのある・・スキル。


 自然しぜんきわまりない、プレイにえるけれど、

 それは・・

 てしない地層ちそううえっているのだ。


 努力どりょくすえ獲得かくとくしたスキルなのか?

 それとも・・天性てんせい??


わたし演技えんぎに、

決定けっていてきにかけている もの(・・) が・・コレ!

この背骨せぼね!」


ひらめきの光源こうげんで、

現状げんじょうでは、

おおかくされているけれど、

いずれは、馬脚ばきゃくあらわにするであろう、

わたしの・・最大さいだい弱点じゃくてん!」


「・・だから・・

共演きょうえんしゃが・・リアクトに・・まどってしまう」


わたし演技えんぎは、ナイフのように鋭利えいり

だからこそ・・とおからず・・まる」


彼女かのじょのような、

背骨せぼねスキルが・・しい!・・必要ひつようなの!」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ