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第70話 鳥かごと逃げた鳥


 ――と、その時、小さな風切り音がして。


 トス……ッ。


 と、少女の胸に矢が突き立った。


「え……?」


 その声を出したのは誰だったのか。アリティアは己の胸に突き立った矢を見て、大きく目を見開いた。

 少女の体から力が抜けて膝をつく。


「アリティア!!」


 ライムは悲鳴のように声を上げ、アリティアへと駆け寄る。

 少女の体が地面に倒れる前に抱きとめる。


 その胸に突き立つ矢は確実に致命傷と言える場所を貫いていた。


「イヤだ……! イタイ……! わたしは、死にたくない……!」


「アリティア。アリティア!」

 ボロボロと緑の瞳から涙を流すアリティアの力ない言葉に、ライムは声を掛け続けることし出来ない。



「貴様かーっ!」


 ライムの背後では、ドミニクの怒りの声が上がった。

 彼に比較的近い場所にいたゴブリンへと駆け寄り、抜き放った剣を振りかぶる。矢を射かけたゴブリンは弓以外に武器を持たず逃げようと身を翻したが、ドミニクの足の方が早く背後から切り捨てられた。


 ライムはそんな背後の様子を気にしている余裕などなかった。



「アリティア! ダメだ! しっかりしろ!アリティア!」


 ライムは必死になって少女に呼びかける。その中で必死になって考える。どうにかこの矢傷を治すが方法が無いのかと。


 突き立つ矢を引き抜けば、失血を多くし死期を早めるだけだ。治療法を持って居ないライムには、矢に手出しはできない。そもそも、ライムには怪我を治す魔法など使えない。


 何故治療魔法を覚えていなかったのだと後悔する。五行魔法を習得する際に、何故己の魂を守る為に土行を選んだのかと。


 あの時、水行の魔法を習得することを選んだのならば、この怪我を治せるかも知れないのに。


 そこで、治療の魔法の使い手の事を思い出す。


「そうだ師匠! 師匠ならこんな怪我は治せるはず!」


 ライムは周囲を見回す。驚愕の様子でアリティアとライムを見ていた。


 その時にライムは気がついていなかったが、ライムの髪の色は黒から薄緑色のそれへと戻っていた。アリティアが射たれた事と、髪の変化に対して驚いている事を気にしている余裕も無く、ライムは声を上げる。


「師匠は? 師匠は何処に居る!?」


 泣き声のようなライムの問いかけに、セリカは首を振った。


「グレンさんはこちらには戻って来ていません……」


 絶望に叩き落とされた気分がした。抱きかかえるアリティアの呼吸は小さく、細かくなっていく。


「ライム……」


 か細い声でアリティアは呼びかける。こちらへ伸ばす手をライムが握ると細かく振るえていた。


「アリティア! 大丈夫だからな! 大丈夫だから……! しっかりしてくれ!」


 懇願に近い口調でライムはアリティアに呼びかける。その言葉は発する本人すらも騙せない。


 ボロボロと涙をこぼす少女の瞳には、光が消えかけている。


「ゴメンね……。ライム。怖いよぉ……。助けて……。」

「アリティア! 大丈夫! 謝らなくていい! だから……!


 ――あっ!」


 ――呼吸が止まった。


「アリティア……? ……冗談だよな? こんな粗末な矢一本で、死んじゃうなんてこと、うそだよな?」


 ライムの問いかけにもアリティアは何も応えない。アレほど震えていた手も、呼吸も、心臓の鼓動も、何も応えてくれない。


 そしてアリティアの体からゆっくりと、魂が剥がれ落ちていくのが見えてしまった。


「うそ、だよな……やめろ、やめてくれ……! 出て来ないでくれ……!」


 ライムは魂を見る目を持ってしまった事をはじめて後悔した。


 アリティアの死がもはや覆せない事実だとつきつけられてしまう。


 小さな光る玉になってたアリティアの魂は戸惑うように、自分の体の上を漂う。

 ライムは泣きそうな顔で呆然とそれを見えている事しかできない。


 昔、騎士サマとお姫様に自分とアリティアを例えた事があった。何が騎士サマだ。お姫様を守れない騎士になんの意味がある。

 それを笑いながら話していたのはいつだったろうか?

 ああ、そうだ。行商隊の鳥かごの前での事だった。


 目の前のアリティアの魂もいずれ、鳥かごから逃げた小鳥のように天へと飛び立ち消えてしまうのだろう。


 ライムは思う。そんな事に耐えられるのだろうか? そんなことイヤに決まっている。


 ――と、アリティアの魂が天へと登り始める。


「! だ、ダメだっ! 行っちゃダメだっ!」


 ライムは叫んで魂を掴もうと手を伸ばす。しかし、魂ライムの手をすり抜けるばかり。


 手だけではムリだと魔法を使う。魔力をかき集め、魔法陣を構築する。構築する魔法陣は陰陽魔法の魂を拘束するための魔法だ。

 しかし、ライムにはその魔法の魔法陣を正確には覚えていない。


 ゆえに魔法陣を作り上げて魔力を流しこんだとしても何の効力を発揮せず、魔力が垂れ流されるだけ。


「やめてくれっ! 逝かないでくれっ、アリティアっ! そっちに行ったら消えてしまう!」


 飛び立ってしまうのならば、鳥かごのように魂を閉じ込めてしまいたい。何度もすり抜ける手を無視するかのように、魂は天へと向かう。


 アリティアの体を横たえ、立ち上がったライムが手を伸ばしても届かない高さまで行ってしまう。


 このままではダメだと。ライムは己の人の姿を維持することをやめた。人の姿を崩して、手を伸ばす。


「ヒッ!?」

「なっ!?」


 周囲の見ている者から、悲鳴が聞こえたが、ライム気にして居る余裕などない。


 人の姿は上半身だけを維持して、下半身を蛇のように伸ばし、そして、上昇する速度を増そうとする魂を捕まえようと手をも伸ばす。


「ダメだっ! 行っちゃダメだっ!」


 泣き声と共にライムは手を伸ばす。


 狂乱の中、ひたすら魔力をかき集め、魂を閉じ込める魔法陣を描く。

 デタラメに、強制的に描かれた魔法陣に、何の効力も無い。


 それでもほんの僅かな可能性にかけて、大量の魔力をアリティアの魂へとまとわり付かせる。


 周囲からだけではなく、己の体内に僅かに存在する魔力をもかき集めた。


 鳥かごのように、魂を閉じ込めてしまいたい。


 アリティアが鳥かごの中では無く、大空を自由に飛び回りたいと願っていたとしても、自分が鳥かごに閉じ込める。

 ずっと一緒にいるから、飛んでいっていけない。


 そんな魂を閉じ込める鳥かごが欲しくなった。それがあれば自分がどうなっても構わない。


 そんな想いを、アリティアを引き留める慟哭と共に懐く。


 ――すると、ライムが今まで感じたことのない魔力の動きが生まれた。


 アリティアの魂にまとわり付く大量の魔力が光を放ち始める。


 何が起き始めているのかライムは本能的に理解した。いま起き始めている事を成就させなければならない。ただしできるだけ早くに。


「ああああああぁぁぁ!!」


 死力を振り絞って、アリティアの魂を包み込んだ両手の中に光を放つ魔力を集める。


 そこでその光を放っている魔力が周囲の空間から集めた魔力ではなく、己の体内から僅かに存在する魔力を集めたものだと理解した。

 同時にその魔力を使いきってしまったら、ライム自身もただでは済まないとも理解した。


 けれど、それが止める理由にはならない。

 アリティアが助かる可能性があるならば。


 体内由来の魔力を魂へと集める。

 ただし、魂自体を傷つけることのないように。しかし、決して逃げられないように。

 魂と魂を包み込んだ手の間に大量の魔力を固める。


 気がつけば、魂の上昇は止まっていた。


「ああああああぁぁぁ!!」


 叫び声と共に、包み込んだ手の中で光を放つ魔力は変化していった。白い光はライムの人の形を崩したスライムの体と同じ、薄い緑色を放つ光へと変化した。


 続いて、薄い緑色の光が形を変える。

 アリティアの魂を包み込むように、両手に収まる程の小さな釣り鐘型の鳥かごへと姿を変えて行く。

 翡翠のような半透明の薄緑色の物質で針金のように細いフレームを構成された鳥かごが、魂を取り囲むように形作る。


 やがて、その小さな鳥かごは完成した。繊細なフレームは翡翠のような薄緑色で、表面には刺繍のような草の模様がある。

 しかし、鳥かごとしてはあまりに小さく、子供の両手に収まるほどの大きさしかない。そして、出入り口など一つも無い。


 けれどその中には、アリティアの魂が収められている。


 鳥かごをすり抜けることもなく、魂は静かに光を放っていた。


「ああ……、良かった……。これでもう……、アリティアの魂が霧散することなんて無くなったんだ……」


 安堵のため息と共に、ライムは魂を収めた小さな鳥かごを抱きしめる。


 何が起きたのか。知っている者ならば、理解出来ただろう。これは個別魔法の発現だ。


 ライムには、抱きしめるその小さな鳥かごの名前と、どのような力があるのかを理解した。


 鳥かごの名前は、『魂の鳥籠(タマカゴ)』。

 死亡した人間の魂を捕らえ、保存、保護する能力を持つ、常に具現化し続ける個別魔法だ。


 喜びよりも安堵を懐きなら、ライムは人の姿を取り戻す。少女の姿になり、ライムはそこではじめて周囲の状況に目を向けた。


 ミリィは腰を抜かして恐怖の表情を浮かべ、セリカとドミニクは警戒するように身構えている。ドミニク少年に至っては剣を構えている。


 彼女達以外にも多くの村人が驚愕の表情でライムへと視線を向けていた。


 ――ああ、正体がバレちゃったか……。


 ライムはそう思うが、どうにかしようとは思わなかった。感覚が麻痺しているのかもしれない。

 隠す事の意味を失くした薄緑色の髪は、黒髪へと変化させずにさらしたままだ。


 そんなことより早く、アリティアを助けないといけない。

 思った事はそれだけだった。


 だからこそ、彼が近づいてきていた事に、声をかけられるまで気が付かなかった。


「ライム……! おぬしは何をやっているのじゃ!?」


 振り返ると、グレンが顔を歪めて立っていた。彼はその場の状況をすでに理解しているようだった。


 ライムの足元に横たわるアリティアは目を閉じて、その胸には矢が突き立っている。


 そんな孫の姿を見てグレンは信じたくないというように首をふり、それから、ライムの手にしている小さな鳥かごへと視線を向けた。


 正しくはその中で光を放つ小さな玉――アリティアの魂だ。


「師匠! 良かった! 早くアリティアの体を治して下さい! 体を治して、魂を戻せばきっと、アリティアは生き返る!」


 ライムはこれでアリティアが助かるのだと、喜びの感情を込めてグレンに言った。


 けれど、何故だろう。

 何故、師匠はこちらに歩み寄る事無く、悲しげな表情で首を振るのだろう?


 掠れるような声でライムに言う。


「――……ライム。諦めなさい……。

 一度死んだ人間は……、いくら体を治そうが、生き返る事などない……。


 魂を戻そうが、もう、ムリなんじゃ……。一度、魂が肉体から離れたらもう、ムリなんじゃよ……」


「な、何言ってるんですか……? アリティアの魂はここにちゃんとあるんですよ! ちゃんと保護してあるから、この鳥かごは魂を保護する力あるんです。

 魂が霧散する前にちゃんと保護した! だから、だから……きっと、大丈夫です! アリティアはきっと蘇る!」


 ライムは手にする鳥かごを示して叫ぶ。けれど、グレンは首をふる。


「ムリじゃ。一度死んだ人間は、蘇らない」

「そ、そんなこと無いです! だって、そうでしょう!? 私がその証拠ですよ! 私は体がスライムだけど、人間の魂を持っているんです!


 一度人間の体から魂が離れてしまったとしても、また入れなおせば……!


 それに例え、元の体に戻せなくても、私と同じようにスライムの体に入れればきっと蘇る!」

「ムリを言うな! おぬしの体だって本当に一度、人間の体が死んでしまったかは分かって居ないだろうに!


 それにそんなことができるなら、死者蘇生などこの世界に溢れかえっているわ!」


「――!」


 一喝され、ライムは更に言い募ろうとした言葉が詰まる。


「ライムや。諦めるんじゃ……。人間は死んでしまったらそれでおしまいなんじゃよ……」


 グレンが悲しげな眼差しをアリティアの体へと向ける。ライムもそれに釣られてアリティアへと視線を向けた。


「……いやだ。いやだ……! だって、アリティアはまだ子供なんだよ? 死んでしまうような年の子供じゃないんだよ? それなのになんで……」


 いやいやとライムは首をふる。


「人の死というのはいつだって、理不尽なものだ……。


 ライム、捕えたアリティアの魂を開放しなさい。魂は逝くべき所へ逝くべきじゃ。それが魂の安息となる」


 グレンは一歩踏み出した。それに対してライムは一歩後ずさってしまった。


 それが、きっかけになったのだろう。ライムは鳥かごを抱きかかえ、身を翻して逃げ出した。


「いやだ! そんなことをしたら、アリティアが本当に死んでしまう……!」

「ライム!? 何処へ行く気だ!?」


 人外の身体能力を発揮して逃げるライムにグレンは、身体強化の魔法を使って追いかける。


「ライム! すぐに止まって、アリティアを開放するんじゃ! でなければ、おぬしもアリティアも不幸になるだけだ!」

「死ぬ以上の不幸などない!」


 啖呵を切って止まる気配を見せることのないライムに、グレンは舌打ちをする。


「ッチ、仕方がない。実力行使をさせてもらうぞ! ライムよ。少々痛い目にあってもらう!」


 グレンは魔力を集めて魔法陣を描き出す。四大魔法ではなく、土行の魔力に変換された五行魔法だ。


 ライムはグレンの行動は見えていたが、反応はできなかった。

 一瞬で組み上がった魔法陣から魔力弾が放たれ、ライムの足元の地面に着弾する。着弾した魔力弾は一瞬で地面に染み込み、土行の魔力の染みこんだ円を地面に描いた。


 その地面に足を踏み入れてしまったライムは、足首まで地面に埋まった。


「うわぁっ!?」


 ライムは転び、地面に体の前面をたたきつけられた。しかし、すぐに身を起こして、自分の足首までを固める地面を見た。


 使われたのは『足取り』の魔法だ。

 敵の足を捕まえる地面を一瞬で形成する捕獲と足止めの魔法である。

 しかし全力で疾走する者に使う場合には、下手をすると攻撃魔法よりも凶悪な威力を発揮することがある。


 全力疾走をしていたライムが受けた衝撃は普通の人間ならば足の骨を折り、一撃で気絶しかねない衝撃だった。

 すぐさま身を起こせたのはスライムの衝撃にはやたらと強い体の為だ。


「もう逃げられんぞ」


 『足取り』の魔法はそう簡単に解除できる魔法ではない。だからこそグレンは走ることを止め、歩いて近づいてくる。


「っく」


 ライムは唸り、魔法を使用しようと魔法陣を構築する。使用する魔法は『風の放射(ウィンドレディエイト)』。


 相手を傷つける可能性が低い魔法だが、相手を吹き飛ばすために、『足取り』からの脱出を図る為の時間稼ぎの為には一番適した魔法でもある。


 グレンはその選択にこんな時だというのに、感心した思いを懐く。


「じゃが、わし相手には意味のない魔法じゃ」


 ライムの構築される魔法陣を見て取ってから、グレンは同じ魔法を描き出した。


 ライムの方が早く構築したというのに、発動させたのは、魔法陣を見て取ってから魔力を集め始めたグレンの方が一瞬だけ早かった。


「「『風の放射(ウィンドレディエイト)』ッ!!」」


 師弟の同じ魔法が互いに向けて放たれた。


 放たれた暴風はお互いの中央でぶつかりあって相殺される。その結果、お互いになんの影響も及ぼす事は無い。


 ――そのはずだった。


 少なくともグレンはそう想定していた。しかし、結果は全く異なっていた。もし、グレンが魔法を放つ前に、僅かに感じた違和感の正体をすぐさま看破していれば、そのようなことにはならなかったかも知れない。


 しかし、魔法が放たれた以上、それはもう手遅れだった。


 『風の放射(ウィンドレディエイト)』を放った瞬間、ライムは地面に埋まった己の足首を自切した(・・・・)

 肉体の一部であろうと、いくらでも補填が利くスライムの体であるからこそできる荒業だ。


 それと同時にライムは、己の腰から巨大な翼を一瞬にして大きく広げた。


 己に向けられて放たれた暴風と、己が放った暴風の反作用を最も多く受ける為に。


「なっ!?」


 驚愕に息を呑んだ、グレンは魔法を放つ前に感じた僅かな違和感の正体に気がついた。


 ライムの『風の放射(ウィンドレディエイト)』の魔法陣には、反動制御の部位が削られていたのだ。


 そんな魔法陣で暴風を放てば、どんなに大柄な人間だとしても、放った本人が吹き飛んでしまう。


 そしてさらに、グレンが放った暴風がある。


 『足取り』の拘束から抜け出し、黒と白の二色の羽に包まれた翼を広げたライムは、二人分の暴風に一瞬して吹き飛ばされた。


 グレンは驚愕と共にすぐ暴風を止めた。

 しかしライムは吹き飛ばされならがらも、『風の放射(ウィンドレディエイト)』を維持し続けた。

 吹き飛ばされ、きりもみ状態でも体勢を取り戻そうとした結果、ライムは空中で飛行体勢を取ることに成功した。


 その場に暴風が止む頃には、ライムの姿は遥か彼方の空にあった。


「逃げられた……か」


 弟子に見事に一杯食わされたグレンは、村の道の中で呆然としてつぶやく事しかできなかった。


 ライムが空を飛べる事など全く知らなかったし、そもそもグレンには空を飛ぶ術は無い。

 空を飛ぶライムを叩き落とそうにも、すでに一番長い射程がある魔法でも届かない空を飛んでいた。


 もう、グレンにライムを追いかける術などない。そして、捕らえられたアリティアの魂を開放するすべもない。


 後はライムが考えを改める事を祈るだけしかない。


 けれど、同時に孫娘の魂がもう霧散することはないのだと、安堵する気持ちもある。


 これで良かったのか悪かったのか、グレンには分からない。


 ただ、一気に老けこんだ老人がその場に立ち尽くしていた事だけが事実だった。



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