情報交換は大切です②
[我ら]使い魔による使い魔の学園生活[犬となった]No.8
50:砂漠の虎
あの、爆発音なんだったわけ?
51:風呂屋の番台
まぁ要約すると、夢がちょっかいかけて来た!
52:靴屋の小人
要約し過ぎだけど、まぁその通りだね。
53:温室の花に舞う蝿
ヒロインちゃんが爆発、でしょ。
54:砂漠の虎
被害はぁ?
55:靴屋の小人
六衡后が負傷。
入院中~
56:洞に住む梟
夢が出てくるなんて、やばいんじゃないの?
57:温室の花に舞う蝿
やばい、やばい。
58:砂漠の虎
あっ。
59:靴屋の小人
あ?
60:洞に住む梟
あ?
61:温室の花に舞う蝿
あ?
62:風呂屋の番台
何よ?
63:砂漠の虎
いや。夢が出てきたって、うちのご主人様に知らせたら・・・・
64:洞に住む梟
いやな予感。
65:砂漠の虎
来るってさ。
ここに。
66:靴屋の小人
・・・・・・非常事態宣言・・・・だね。
67:風呂屋の番台
来る・・・・・暴竜が・・・
68:
「まじかぁ・・・・」
何ど手元の画面を見直しても、そこに書かれた字が変わることはない。
そんなこと、分かっていても何度でも確認してしまうのは、空しい抵抗だ。
「どうした。」
白衣を着たやぼったい男が目の前に来ているのを気づかない程に、画面に集中していたようだ。
「なんでもない。」
「そうか。」
腰掛けているベットの中を振り返る。
すでに包帯などは取り外されているのに目覚めていない后の姿。
あれから一週間が経った。
他の生徒たちは滞りなく授業に戻ったというのに、后だけはあれから一度も目を覚まさないままだ。
治癒を扱える王、南条理事によれば、異常は何も無いから目覚めるのを待つしかないという。
「昔っから、寝汚いっていうか・・・」
深く息を吐き、ベットから立ち上がった。
まぁ、待つしかないか。




