目が覚めたら
目を覚ますと、そこには見知らぬ部屋だった。
体を起こして持ち物の確認をしていると、
「あ、起きたんですね」
と言って、これまた見知らぬ女の子が話しかけてきた。
因みにこの少女は誰でもわかるような美少女で、黒い短い髪を肩までたらしている。
「今さっきですよ、それよりここはどこですか?」
「ここはミスチ王国の私の家ですけど……」
嫌な予感してたけどまさか当たるとは……やっぱり異世界かなとりあえず確認してみよう。
「さっきから何か考え事しているようですけど、どうかしたんですか?」
「いや……なぜかここを思い出せなくて、記憶喪失って奴ですかね」
苦しいけどこれが確実かな?
「そうですか……記憶思い出せるといいですね。
そういえば自己紹介がまだでした、私はミイナです、ミイナ=アルス。16才です」
よかった信じてくれた……というかやっぱり異世界なのかな家名後ろみたいだし。
「僕はツバサ、ツバサ=オオサキだよ。因みに同い年の16才」
「ところでツバサさん、これからどうするつもりですか?」
そういえば考えてなかったな、とりあえず最終確認もかねて
「魔法ってありますか?」
と聞いてみると、
「ありますかって……まあ記憶喪失ですしね。ありますよ、見せましょうか?」
異世界移動確定。夢には見てたけど、実際起こると厄介でしかないなぁ。
「お願いします」
僕がそう言うと、ミイナは下がって、掌を広げ
「《ファイア》」
と呟やいた。するとミイナの掌には、小さな火がついていた。
「どうですか?これが魔法ですが」
と言いながらその火を消した。さっき英語だったな。
「すごいですね、今度で良いので教えてもらえませんか?」
と、とりあえず魔法の知識を得ようと聞いてみると
「え~と、それなら学園に行ったほうが良いと思います……学園ってわかりますか?」
ほう学校があるのか、これは行ったほうが良さそうだ。
「あ、はいわかります、是非行きたいです」
「なら、明後日はこの近くの学園の試験なんですけど、行きましょう」
よし、これでここの知識も得れる。
僕は明後日の試験に向けて動き出すことにした。
まずは、文字が読めるみたいなので、本から知識を得ることにした。
どうやらここの大陸は、バラートという名前らしく、
ミイナに教えてもらうと、この国は、トール王国というらしい。
主人公の性格は作者の性格から取っています。どーでもいいですね。