私として
父が帰ってきていろんなことがあった。
父が帰ってきてからは皆が客間に集まり土産の
ドレスやお菓子、ぬいぐるみなどを嗜み家族としての再スタートを切るような感じだ。
「お父様見て、このドレスすごく可愛い!」
「あぁ昔のマリアみたいだ、ホリリィア家として
ふさわしい美しさだ」
「クラウス聞いて、ピクシスはね「ホリリィアとして恥じないように」っていっぱい頑張ってたのよ!」
「お母様それは言わない約束!!」
「ははっすごいじゃないか
ピクシスは立派な跡取りになるな」
「だいしゅきだっていってたね」
「ちょっとペティそれは恥ずかしいよ」
こんな団欒が3日ほど続き
ピクシスは準備と勉学に戻り
父も領地経営を母様から引き継いだため
部屋にこもったり視察にいったりと忙しそうだ。
一方、お母さんは領地経営という荷がおりたのを見計らって私がトイレや食事などのできないフリを解禁したのでかなり楽そうだ。お母さん意外と多忙だったのかもしれない。
また私へのサポートが少なくなったことからお願いし屋敷内を回れるようしてくれたけれど外の庭や一人で外の通路をかいした風呂を行き来するのは禁止されている。さすがに親離れが早すぎてお願いした時は疑っていた。まぁそこは幼子故の可愛さで誤魔化したけど…
こんなお願いをした理由は1つだ。
ピクシスへの贈り物ずばり手紙の材料を集めるためだ。
まず基礎となる紙が欲しいところだ。
現在普及している紙は
パピルス
羊皮紙
紙
パピルス以外はどれも高価だ。
けれど贈り物だからせめて羊皮紙以上は用意したいところだそこである使用人を頼ることにした。
彼は読書家で実家が商会で作家を夢見ていると聞く
今回の相手としてはうってつけだ。
早速きてみた。彼の部屋は玄関からひらけた場所から別れた4つの道の玄関から見て左上の道のどんつきだ。
トントントン
「どういたしましたか」
とドアを開けて見るも誰もいないふと下を見ると
やっと私に気付いたようだ
彼はびっくりした様子で話しかけてきた
「ペティリア様、このナルコになにかご用でしょうか?」目線を合わせるようにしゃがんだ彼はまさに紳士といえる。
「か、かみをくだちゃい」
「紙?ですか少々お待ちください」
と言って何やら部屋の引き出しを開けたと思うと
一枚の純白用紙を持ってきた。
「これでよろしいですか?」
「ありぃがとぉう」
「大丈夫ですよ」
そう言って扉を閉めた。
まさかこんな上手く行くとは思わなかった。
しかもこれ紙だよな、この時代ではものすごい高価なはずなのにこうもあっさりと
まぁ2歳児相手に無理だとキッパリ断ることわないとは思っていたけどここまでだったとはね
それはさておき良いものを貰えたね!
さて使用人が休憩に入る時間というのは相当な早起きなのだ。幼女の体がこの負担を背負い切れるとは思えない早く部屋戻って一眠りしよう
って寝たはずなのに起きてすぐに明らかな倦怠感があるこれは子供故の弊害だね。
今日は手紙に書く内容について考えていた。
私は読みはできるがまだ教養を受けていなため
字を書くことができないのだ。
それをピクシスもわかっているはず、つまり
年相応な書き方で最大限の感謝を思いを伝えなければならない
かけても
感謝一文
思い一文
と言った感じだろう
そして一番大事なのは
"私がピクシスに何を伝えたいのか"だ!
私は虐げられていた自分を変えたくて
美を追求したそれは自分を中までみてほしいという欲望からきたものだったのだと思う。
けれど今回の家族は家族と言うだけでも自分と向き合い愛しくれる。私はそんな家族が離れていき自分を愛してくれなくなることを恐れているのだ。
私はその感情を持つことは悪くないと思ってる。
私はそれをさせたくないだからこの手紙の思いの部分には自己を意識してもらうような一文が必要であるそう思っている。離れていたって忘れない人など
ほんの一握りだその一握りになるためには姉にとって大切な人物になるためにはそんな工夫がいる。
それを簡単に現すのならば
"わすれないで"
2歳児の妹から送られる初プレゼントとしては
インパクトがデカすぎる気もするが案外ちょうどいいのかもしれない