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Bluesky lUcy alChemist porKsaute BUCK!3

「年長が技術と知識を若者に教える、もともと親分子分、もっとはっきり言えば父と子の様な関係だったんだと思うよ。そこに性的な繋がりも含むから近親相姦を連想してタブー視されて、あくまで年長者と若者との恋人同士のツーマンセルということにしたのじゃないかな」


「へー。よくわかんない」


 眼差しから険がないので随分と年相応に可愛らしいが、あれは憤怒の魔王か。

 長々とした解説に聞き入っている。


「だからまあ、形骸化した制度なんだ。ただただ、父親だとおもってくれて良いんだよ」


「ぶー。……恋人がいいな。お父さんって呼んで欲しいの?」


「あ、こら」


「うわ、すっごい。呼んで欲しいってことだ。タブー視されてるのに?へーんたーい」


 何だこれは。ナニを見せられているんだ。楽しそうだ混ぜてくれ俺も。




 場面は変わる。目の前には傷だらけの…、武器屋おねーさん?おねーさんを視界に収めつつ後ろを伺えば、怪我をした憤怒の魔王が。


「さあ、選べ《武器家(ウェポンマスタリ)》。神に帰依するか。ここで死ぬか」


「カカ。カカカッ。戈戈戈戈戈戈戈(カカカカカカカ)!カッコいいねぇ勇者サマよ。でモ、もう1つ選べるゼ。お前を殺して無理心中ダ!」


「てめ、生き延びる気はないのかよ!」


「愛してるゼェ!ダーリンッ!我が剣の錆ビ、もしくは私と剣と鞘の関係になれぇぇぇぇ」


「こちとら子持ちでぇぇぇぇい!」


 ぶ、武器屋おねーさんが愛の告白だとぅ。何者だこいつ。羨ましいぞ!


 交差一閃、すんでで峰打ちにしたようだ。武器屋のおねーさんを生け捕りにしたが、こちらは死にかけである。


「どうして!こんな奴を生かす為にあなたが!」


「イラ、剣を捨てなさい。後の後の後々の、無限のような未来の現在で彼女が必要な時が来ると、神は仰せられた。イラ、剣を捨てなさい。君の名は憤怒(ira)から取った訳じゃないよ。伊良(いら)(これ)なるは良きものである為に。(いら)。美しき刺持つ薔薇の様である為に。憤怒の悪魔(サタン)では無く、試練を与える神の僕(サタン)としての棘の園(妨げるもの)であるからそう名付けた」


「よくわかんないよ。お願いだから死なないでよ。お父さん」


「憎しみではなく、偉大なる試練として、悪を以て神の為に生きなさい。そうすれば、いずれまた会えるよ」


 うーん。美少年の涙はそそるものがある。すすりたいとても。俺の憤怒の魔王がとてもぷんすかぷん(いらいら)してるぜ鎮めたいぜ。




 ぷんすかぷんぷんしてたら目を覚ました。

 解説席で憤怒の魔王を啓蒙していたはずが、いつの間にか元の定位置に戻り、蒸気風呂の撤去を横目に白昼夢というか強度の高い幻覚を見ていたようである。怖。悪魔の攻撃か?

 今は外套とか賭けに使っちゃったからぷんすかぷんぷんが隠しようもないのだがどうするかな。

 あ、なんかキラキラした円盤を手に持ってた。これで隠すか。隠れんが。まあ、隠す気はありますよ、という気持ちが見えれば情状酌量の余地はあるだろ。


「あ、B-T氏~(*‘ω‘ *)。20年後の玉埃黴(ゴムスライム)オンリー本の件なんだけど(*`ω´*)」


 憤怒の魔王?どうしたそのメガネは。あと感情おかしくないか?そんな感じだっけ雰囲気?


「何を仰る。あなたのおかげで目覚めたんですよ?オネショタ好きが高じてショタショタロリショタ、終にはメスガキ単体までイケる口になりました。本当にありがとうございます(^q^)」


 よくわかんない呪文を唱えられた。お前か強めの幻覚を俺に食らわせたのは。


「?ああ、そうか、この時代の氏はまだなのか。これは迂闊。悪魔とは時間も空間も超越する存在なのです。数刻も数世紀も思いのまま。オンリーお布施本のことはお忘れください(‘ε ’)」


 イケイケヤンチャ少年っぽかったのが悪魔パワーで時間も空間も超越した結果メガネマッシュルームヘアー少年になったのか?なんだこれは悪魔の攻撃か?


「あ、このメガネはあれです。元々の癖のメスメガネお兄さんフェチが一周してまたマイブームになったんですが、この時代にメスメガネお兄さん存在しないので仕方なく自分で掛けて慰めてるのです(ヽ´ω`)」


 悪魔の攻撃か!


「違いますよ。あ、(これ)()かったら掛けてくださいよ。伊達だから」


 誰がかけるか!呪われてそうじゃねえかそれ何となくよ!粘着質な情念を感じるぞ俺わかんだからなそういうの!


「ぶー。絶対似合うのに。あ、そのディスクは( ゜д゜)」


 ん、ああヘソの上のこれか?何か手に持ってたから今は先端隠しアイテムとして利用してる。


「これはまだ氏には早い。当方が預かります( ・`д・´)」


 え、いやぁ善いけどよ。


「わあべとべと。……ペロペロ( ^ω^ )」


 ムムムッ。もう怒ったぞ!勃発したぞこれは。ぷんすかぷんぷんぷんだ。場外戦を交えねば気が済まねえぞコラー(#`皿´)!


「のぞむところだコラー( ゜皿゜)」


「風呂場撤去したらすぐ第6試合だからすぐ帰ってきてくださいね。あと兄さん。今回僕の負けだけど装備は何を渡せば善い?外套?」


 わかったすぐ済ませるぞコラー(#`皿´)。装備は俺のじゃなくてテメェのぬののふく奪うぞコラー( ゜皿゜)。裸に革鎧で着心地の地獄を味わえコラー(=`ェ´=)。


「ははは。それは最悪だね。いってらっしゃい」

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