Bluesky lUcy alChemist porKsaute BUCK!
天も光りも人も獣もみな賭け金
闘技場に戻ってきたら教会のおねーさんが赤い靴下に金貨詰めてメニィクリティカルメニィクリティカル言いながらブンブン振り回していたので、てっきり第5試合が始まったのかとおもったけど全然そんなことなかった。連れ去られて消えていったぜ。
何だったんだろう?おねーさんの中では最大派閥だし、仕事が忙しくてぶちギレてたのかね?
気を取り直して第5試合。
憤怒の魔王との風呂我慢対決、らしい。
闘技場おねーさんとお風呂おねーさんのパワーによって闘技場内に即席の蒸気風呂が組み立てられ、観客は内部に設置された労働者が出力した視界を闘技場内のモニターから見る形になる。
非常に便利な技術なのだが、労働者の主観が多分に混ざるシステムなので正確な情報が得られないという欠点がある。
今回の場合はおねーさんがすごくキラキラして見えるくらいの支障しかないし、そもそも少年少女自身がおねーさんズをキラキラした目で見てるので主観と客観が一致してるから問題ない。
勿論、俺はギラッギラッした目で見てるが。
「よーう!武器屋の。覚えているか?会いたくて会いたくて、地獄から戻って来たぜぇ?」
「…お前ハ。…!…忘れるものカヨ!……お前ハ!…わすれもしなイ!…そう!その節はドーモ。どうですかあれから?最後にお会いしたのはたしか~」
「凄く覚えてないことは伝わったんだぜ!」
と、武器屋おねーさんとの因縁があるらしく、最初は武器屋おねがこの我慢対決に参加予定だったが俺がめちゃくちゃに駄々捏ねて墓場おねーさんに選手を変更した。
あんまり肌晒さないおねーさんだから見たいという欲求もあるが、それ以上に勝算があるからだ。
生イキな草臥れ過去形を躾てやらねば。
「ふふん。ボクをご指名かい悪の子。冷たい土に眠る死者の世話が仕事だよ?熱い石で煙る風呂の世話くらいちょっと!風呂着ちっちゃい!入らないよこれ!」
え、身長的に適切なサイズですが。
「え?そうなの?いやでもこれ浮いちゃって、ううん?みんなこんな感じの着てるのかな」
ふふふ。死者の穢れと畏れから、パン焼き釜に風呂小屋すら個別にある女神官さまだからな。何かと世時に疎くて助かるぜ。
畏れと衛生面からというのはわかるが、パンすら別で焼くって特別扱いなのか忌避なのかわからんな。後世弾圧とかされてそう。墓場おねーさん、不憫かわいい。
まあ、この2年で新たな人類蜜蜂薄荷の最初の人、リボルバーこと歯車生肉のホームベーカリーが大ヒットして普及しているが。
穀物も増産しているし、未来の知識でウハウハである。食い物の研究は善いな。善くやった過去生の俺。その研究群の副産物でなぜタイムマシーンが造れたのかは知らんが。ナニやってそうなったんだ俺。いや、知りたくないが。
「すまない、手間取ってしまった。さあ、憤怒の魔王君」
薄手のバスローブは確かに墓場おねーさんの身長に準拠したサイズだが、何しろおねーさんズ最胸のおねーさんなのでローブの紐はほとんど届かずに結び目がちっちゃく、背伸びでもしたらぱるんっと解けてしまうだろう。
そして、なにより、その最胸母体によってローブが盛り上がって裾が、ちょっとでもブロウしたらその菩薩が我ら信徒の懊悩とか煩悶とかボディーブロウしてしまう状態なのだ。
「す、すげぇ……」
これには憤怒の魔王も怒りを忘れ圧倒されてしまう。代わりに俺の俺が憤怒尊だ。困った。救って欲しいぜそのぼでぃに。
普段、教会おねーさんとは別ベクトル、負の神聖不可侵たる墓場おねの生に溢るる溢れる姿を見て、その衝撃に胸奪われるが善い。そして奪われた胸が寄り集まって墓場おねーさんがより実れば善い。
「さあ、憤怒の魔王君。どこまでガマンできるかな?おねーさんと勝負とイこうか?」
《BodyBlow!》
ーーークリティカルヒット!ーーー
…………墓場おね本人としては、威厳を出すため、大人ぶって余裕に見せるために低く耳元で囁いたつもりなのだろうが、何しろ見た目がキューティー&コケットリー、労働者視点で魅力もマシマシなので、その無自覚な発言に画面の向こうの健全な少年はディック&ディグしてしまうぜ。
「?……?…??」
本人も会場が何か雰囲気が変わったということにだけは気づいたらしいな。
さあ、憤怒の魔王よ。搦め手ではない正当な攻撃たる、無邪気なエロさの前に、敗北するが善い。前のめりに。
え?F&Fが抜けてる?当たり前だろ。Fなんか挿れたらとんでもないことになっちゃうだろ。挿れたいけども。




