Melissa-condenser-dispenser-yessir!5
再び、狗尾草の地へ。そういやスーちゃんとは嫁取りのために決闘したことになってるので、その結婚報告に王様の所へ行き、そして血塗れの簒奪劇を始める。ということになった。
「いや、穏便に済ませてくれ!人の故郷を何だと思ってるんだ御前!」
「ぶっひぇーひぇっひぇっひぇっ!まだ人類じゃないから罪に問われませ~ん!」
「もう罪悪感で狗尾草と戦えない、とか嘆いてた人が何言ってるでゴザルか」
「B兄ちゃんが血を好まないなら仕方ない。別の方法を考えよう」
「ショタコーン狩りですね」
狩るなエリーゼ。力を借りる連中だ。まあ気持ちはわからんでもない。気持ち悪いからな。清らかな少年に目がなく、清らかじゃない少年にはもっと目がないという異常生物だ。そんなのに力持たせるな。もっと零落しろ。
「不本意だが、仕方ない。奴らを使って狗尾草王を引きずり下ろすぞ。毛も刈って可哀想なことにしてやれ」
無駄に辱しめてやる。
道中、大禍なく、リボルバーが使役する、脚と銃だけ付いてる簡略型ゴーレムによる制圧で、むしろウチのパーティーが禍と化し、粟の民の土地まで突き進んだ。途中の、かつて制圧した思い出の砦とか隅々までクリアーしてここまで来たぜ。
その間、俺たちはリボルバーの運転する多脚ゴーレムに乗って眺めてただけだった。それでも経験値入るみたいで寝てたらレベルが上がった。楽でいいわこれ。
ダンジョン出入り口付近の草むらからニョキリと生えた小さな角。ショタコーンたちが待ち構えていた。
「この日を待ち望んでおりぶへぇあ!」
さっそくぶん殴った。礼儀正しく恭しく言葉を発してるが、完全にビューティーの腰回りに目がイッてんだよ!
「ぶるひひぃ!粟の民の伝統衣装着てるのが悪い!」
「「そうだそうだー」」
潜入するからと全員に着替えさせたのは失敗だったか。邪聖少年9、癖歪み忍者1くらいの割合で視線が動いている感じだ。
「兎に角。我らは新たな契約の仲立ちを仰せつかった」
「我ら、神にも悪魔にも例えられる象徴なれば。あなたにこそ我らは相応しく」
「その象徴の残滓なれば、これが最後のご奉公。死と闇の申し子よ。再生と停止の神よどうか」
神様ねぇ?最近、話がデカくなりすぎじゃないかね。器は小さく夢はでっかく、それが悪漢だと思うんだがね俺は。
まあ、いい。どうせ新しく創ったニセモノの神様だ。気楽にやろう。最初から存在してたかのように振る舞えば、案外と人はコロッと騙されるものさ。大腿骨芝生神さまみたいにな。
「「「どうかお駄賃におパンティください」」」
祭具で全員ぶん殴った。
過去、コートの下は基本全裸だからノーパンだったし、
現在も、下にドレスは着ているがやっぱりノーパンで、
未来なぞ、確実にノーパンだからおパンティはやらんと言ったら、「その事実だけで頑張れますありがとうございます」と返ってきた。
神の使いともなると癖も極まっているんだなと関心した。もしくは悪魔の手先か。事が終わったら浄化する対象だな。




