okie-dokie-valkyrie-dress
ねーちゃんええもん身に付けてはりますなぁ
帰依しますといわれてはい新しい信徒ですよろしくお願いします神様となるもんなのかね?いや、這鼠刺を全員信徒でカウントしてよいならまあまあな規模の勢力になるんだが。
「女神官様がたに相談してみようよB兄ちゃん」
そうか。聞けば良いよなそりゃ。簡単な話だった。手続きとか面倒くさかったらやだな。てか現状どうなってるんだ?俺のパーティーメンバーって全員俺の宗派なの?
「ていうか名前つけないんでゴザル?ドレイン派とか授乳宗みたいな名前?」
なんだその名前。こういうのは外野が勝手に、便宜上つけるもんで、わざわざ名乗らないほうが、なんというか、ッポイのだよ。我々こそ唯一無二であるから、わざわざ区別する名前をつける必要がない。という、本格派ッポイのだ。
「じゃあ、とりあえず《本格派》で登録しとくでゴザル。前々から、名前決めろと女神官様たちにせっつかれてるのでゴザルよ」
出来て二週間たったかどうかだぞ。せっつきすぎだ。5年くらい待とうよ。その頃には1人目の子を育てて癖歪み忍者の許嫁にする目処も立つだろうし。
「ろくでもないワル巧みしてるだろ御前」
HAHAHA!スーちゃん鼻が利くねぇ!
「スー姉さま、ママ教父様を見くびって貰っては困ります。それでも奴隷筆頭ですか。ろくがある、素晴らしい悪巧みに違いありませんよ」
「悪巧みであることは問題じゃないんですかい?悪属性ってそうなんだな。おれも早く慣れるよう頑張ります救世主さま」
うむ、これだから真面目な善属性は困る。一瞬で冷静になり罪悪感が湧いてきた。とりあえず初心者の街1に帰ろう。這鼠刺と無食子の毛皮売ってヒツジ肉でも買い込んで食べたい。とりあえずネズミ肉とブタ肉はしばらく食えないからな。罪悪感で。
「で、おまえも何か国を救ってほしいみたいな要望があるわけ?」
「ピギィ?特には。自分、可愛いものが好きでして、あの目測で採寸したから着心地悪いかもしれないですけど、よかったらこのドレス着ていただけないでしょうか?」
ダンジョン、初心者の産道に入り帰路を辿る途中でどこかで見たような無食子に出会ったが、こいつナニをするでもなくトコトコ並列して歩くので仕方なくこちらから尋ねてみたのだった。まあ、着るくらいなお安いご用だが。
「やはり、自分の目に狂いはなかった。こういうドレスって、男性的な骨格とか隠して運用する傾向にあるのですが、寧ろ喉や肩、腰骨なんかのラインが男の子とはっきりわかった上で、より魅力的に映るようにデザインしたって良いのだと言うことが、はっきりわかりました。ありがとうございます」
「はあ、いえ、どういたしまして」
「そちらは差し上げます。また別の衣装が出来たときは着ていただけますでしょうか」
「はあ、まあ、それくらいならば」
「ピギィ!感激です。ではまたいつか」
皆で手を振り無食子の謎個体と別れた。なんだったんだあいつマジで。
その後は特に問題なく受付おねーさん宅に帰った。ああ、この露出が多いドレスのせいで、癖歪みの癖がまた歪んだくらいだろうか。まあ、問題ないが。むしろ順調である。こいつもこの機会にくノ一っぽい格好してくれないだろうか。
「貴殿、夜のおち、おさんぽ行こ!でゴザル」
うーん、スイッチオンしてる。趣深い。




