感性の違い
そんな複雑な気持ちの中
ある事に今更気づいた
私も生きてるとのこと
では下界では一体
どんな扱いをされているのか?
早速ダイスケに聞いてみた
「私生きてますよね?下界では私はどうなっているんですか?」
ダイスケは答える
「あぁ、その説明まだだった?そうだよー。生きてるよー、簡単に説明すると神隠しにあって行方不明になっている状態だね〜、家も家財道具も戸籍もそのままだよー、ただユウジが忽然と消えた感じだね〜」
私は身内も親戚もいない
天涯孤独な感じだった
もしかしたらそれも
見習い候補の一つかもしれない
「そっか。大家さんには迷惑かけますよね?」
ダイスケはゆっくり頷く
ここでまた一つ疑問が出てくる
今現在は日本の神様は
どうなっているのか?
ダイスケはここにいるし
私は見習いだ日本は大丈夫なのか?
「今日本の神様は不在なんですか?」
ダイスケは笑いながら答える
「ははは〜、今更気づいたのか?そこは大丈夫、天部の代理神がしっかりみてくれているよ〜、基本的に神様業務は朝8時から夕方の6時まで、それ以降は残業扱いになって、徳を稼げるシステムになっている。そのためにタイムカードもあるよー、夜は代理神が見ていて一応24時間体制かなぁ〜、夜に悲惨な事故などが多いのは代理神の見落としが原因だけどね〜」
タイムカード?私はまたも驚きを隠せない
でも談笑しているグループも居るし
神様業務をしてないじゃないか!
「あの談笑しているグループも、一応神様業務中ってことですか?」
ダイスケはうんうんと頷く
「基本的にここに居るだけで、神様業務するかしないかは個人の自由なんだよね〜、職務怠慢と言えばそれまでだけどそれが決まり事だからね〜」
「よくそんな神様が神正会の認定受かりましたよね?そこはきちんとした認定じゃないんですか?」
ダイスケは困った顔をして答える
「それは下界での話しだよー、天界では国によって様々な考え方があるから、時間内はきっちり働くことが全てじゃないんだよね〜、特に日本生まれだと時間や業務に厳しいけど他の国からすると違うんだよね〜」
確かに他国では時間にルーズだったりする
独自の感性があって日本とは違う
この考え方は日本人独特の考えなのだろう
神様業務もある程度把握した私が神様になったら
出来る限り一つの命を助けられる様にこの時決意する