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ゼウス

人間が宇宙だったなんて

考えもしなかった

私は感心しながら抹茶を吸い込む

ダイスケが飲み終わった

私も残りを飲み干した


「さあ行こうか?ここから1番近くはっと、ゼウスのところか!まだ見習いだから謁見は出来ないけど、扉の前まで行こうか?」

ダイスケが立ち上がり親指を立て行こうと

ジェスチャーがする

私も立ち上がりスタパを後にする

また何もない白い空間だ

展望台のような回廊を

ダイスケは奥へと進んで行く

私はちょっと遅れたので

小走りに後を追う


しばらく歩くと真っ白だった壁に

金色のゴテゴテした装飾の両開きの扉がある

「ここが上級神ゼウスの部屋だよー、上級神は今のところ4人ゼウスとブッダとアラーとイエス、この4人は特別だからね〜、試験にも出るはずだから覚えておいてね〜」


無神論者の私でも知ってる名前だ

「ブッダとイエスは仲良くてね〜、今有給使って2人で日本で暮らしているよ。」

ダイスケはちょっと羨ましそうに話す

私は「上級神って神様にも階級があるんですか?」

ダイスケは鼻をポリポリと掻きながら

「この4人だけは特別だからね〜、信者も多いし神正会の役員してるからね〜、派閥もあるよ」

なるほど神正会は国会みたいな感じか?

「私も壁に向かって店を出してみたいです。駄目でしょうか?」

ダイスケは顔の前で右手をひらひらさせて

「まだ見習いだから、その力はないよ。神正会に認定されてからだね〜」


私は一度やって見たかったが

まだ見習いで無理らしい

「じゃあ何が出来るんですか?」

私は食い下がった

ダイスケはちょっと困った表情が浮かべ

「今はなにも出来ないよー、普通の人間と同じだな」

ちょっとショックだった

もっと色々パパッと出来るものだと思っていたが

そう簡単にはいかないみたいだ

ダイスケはまた歩き出し

「次はアラーだけど同じく謁見は出来ないよー、とりあえず行ってみる?」

私はゼウスの扉がゴテゴテした装飾だったので

アラーの扉も気にはなったけど

「いや、良いです会えないならば行っても意味がないので」

ダイスケはうんうんと頷く

「じゃあ天界に行ってみようか?」

私は静かにゆっくりと頭を下げる

「この下だからね〜」

見ると何もない壁に階級がある

ダイスケは私を置いてさっさと階段を下りる

私はまた小走りでダイスケに追い付く


階段を下りた先は最初の天上界と同じく

空があって下は雲で出来ている不思議な空間だった

一つ違うのはダイスケと同じ服装の

結構若めの男女が沢山いる

1人は瞑想するように座り込み

ぶつぶつと何か言っている

3人で談笑しているグループも居る

「ここは基本的に神様業務をする場所だよー」

神様業務?何をするんだろう?

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