日本の屋台
久しぶりに眠った私はすっきりしていた
目覚めて驚いたのはすでに屋台の準備が
始まっていたのだそんなに楽しみなのか?
現職の神正会の役員は25人らしい
何人が残って任期延長するのか?
何人が新規で立候補するのか?
それはまだわからない
側にいるダイスケに聞いてみた
「もう準備始めているんですね?投票はいつからですか?何人くらい立候補しているんですか?」
ダイスケはモジモジしてなかなか答えない
「ダイスケさん?どうしたんですか?」
「ユウジ、今回の立候補者は1人だけだよー、投票は明日かららしいね〜」
1人だけ?私ともう1人?2人で争うのか?
っていうか1票でも入れば
役員になれるんだからほぼ確定じゃないか?
「2人で競うわけですね?任期延長するのは何人ですか?」
ダイスケは申し訳なさそうに答える
「違うんだ、ユウジの1人だけなんだよ。任期延長する役員もいないんだ。だから投票する対象はユウジ1人だけだよー」
なんだって?私1人?選挙じゃないじゃん
現職の神様全員が無投票でもしない限り
当選確実じゃないか?それは良かった
「ダイスケさんやりましたね。ほぼ当選確実ですよ。やはりブッダとイエスから許可もらうのが、難しかったのかな?それともメタトロンかな?」
「違うんだよ〜、神正会の役員は結構大変らしくて、現職の役員もやっと解放されると喜ぶくらいらしいね〜、25人でやってた仕事をユウジ1人だけでやることになるんだよ〜、とんでもないことだよ〜、悪いことは言わない今からでも立候補取り下げなよ〜」
ダイスケが心配してくれている
「でも、もう準備始めてますし、今更言い出せませんよ、それに私1人でもやり遂げてみます」
ダイスケはハァ〜とため息をつくと
「ユウジは頑固だなぁ〜、きっと楽な仕事じゃないよ〜?」
私は笑いながら力強く答える
「1人の方が中から、神正会を変えれるじゃないですか!私の目的には最適ですよ!」
そんな話しをしていると
屋台の準備が終わっていた
30?いや50はあるだろうか?
天使がやっている屋台
日本のテキ屋だけではない
世界中の屋台が集まった感じだ
焼きそばのソースが焦げる良い匂いがしてきた
「ダイスケさん、焼きそば食べましょうよ焼きそば」
ダイスケは半分呆れた感じで
「どうしてそんなにポジティブなのかなぁ〜?」
しかしそう言いながらも
焼きそばに付き合ってくれた
その日は名前の通りお祭り騒ぎだった
世界中の神様も日本の屋台に興味津々だ
特にクジの屋台が人気みたいだ
天界にはないドキドキ感がたまらないみたいである
クジの屋台の行列にアラーが並んでいる
思わず笑ってしまった