おからコンニャク
おからコンニャクのハンバーグは
本物の肉みたいで美味しかった
そう言うとブッダは嬉しそうに後片付けを始める
「あ!私がやります」
そう言ったのだが
「お客さんに洗いものなんてさせられないよ、良いから座ってて」
ブッダに洗いものをさせている
イエスは当たり前のように
のんびりお茶を飲んでる私もお茶を飲む
お客さん扱いされて
イエスとブッダと同じ部屋で寝るなんて
経験した人間は居るだろうか?
そんなことを考えていたら幻聴が酷くなる
「すみません、私統合失調症で幻聴が酷くなってきたので、薬飲みます。あ!このお茶で良いです」
ブッダが「天界処方?」と聞いてきたので
「いえ、下界処方をもらってきました」
「ちゃんと水で飲まないと駄目だよー」
イエスがそう言うとブッダが
水の入ったコップを渡してくれた
さすが神様きちんとルールは守るんだな
そう考えながら
「ありがとうございます」
そう言って薬を水で飲む
そう言えばテレビもエアコンもない
なんて質素な暮らしなんだろう
「テレビもないんですね」
私の言葉で2人が凍りつく
ブッダが「あったんだけどね〜断捨離で、、、」
あ!聞いちゃまずいこと言ってしまった
イエスも下を向いている
「でも、おからコンニャクのハンバーグ、美味しかったですねー」
私はわざとらしく話しをそらした
ブッダの顔はパァッと明るくなり
「おからからコンニャクまで手作りなんだよ〜、今度作り方教えてあげるよ」
いや別にいらないけど
「はい、お願いします」
笑顔でそう答える
ブッダが「じゃあそろそろ寝る準備しようか?」
「えっ?まだ夜の8時くらいですよ?早くないですか?」
私は驚いてそう聞いたら下を向いてイエスが
「いや、朝早いからね」
神様は早寝早起きなのか?
そんなことを考えていると
テーブルは退かされ布団を3つ敷く
ブッダとイエスと川の字になって寝るなんて
そうそう経験出来ないだろう
私は睡眠導入薬も飲み
ブッダとイエスに挟まれ
川の字で眠りにつく
朝4時半ブツブツ言う声で目覚める
ブッダの日課?の読経だ
気付くとイエスも起きている
ほらねって顔をしている
朝ごはんもブッダの担当みたいだ
イエスは何の担当なのだろうか?
ナスと豆腐の味噌汁に漬け物
純和風で質素な朝食だ
しかし久しぶりに下界に降りると
お腹が空くみたいだ
質素な食事だったがとても美味しく感じた
ブッダの話しでは朝早くならば
間違いなくメタトロンは公園に居る
そう聞いたので朝食を食べると
2人に礼を言って公園へと向かう