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エインヘリャル

次の日目覚めると満面の笑みで

ダイスケが赤色の紙を読んでいた

また体験の用紙でも見ているのか?

「ダイスケさん、おはよう、また読みなおしてどうかしたんですか?」


ダイスケは笑いながら少し興奮気味に答える

「ユウジ!凄いことになったぞ!日本からエインヘリャルが出るぞ!これはそれを伝える新しい書類だよー」

エインヘリャル?なんだそれ?


「ダイスケさんエインなんとか?ってなんですか?日本からって珍しいんですか?」


ダイスケは真面目な顔になっていつもの話し方だ

「そうかユウジはまだ神様見習いだからね〜、詳しいことは知らないよね〜、エインヘリャルはラグナロクの戦士のことだよー、エインヘリャルは基本的には下界の戦争で死んだ戦士の魂が選定されるんだよね〜、だから戦争の無い日本から出るのは凄いことだよー。あ!ラグナロクは天界戦争、終末の日のことだよー」


私は深く考えずに何と無く

凄いことなのは理解出来た

「へーそうなんですね、歯磨き行ってきます。帰って来てからもっと詳しく教えてください」

そう言って私は歯磨きに行く

ダイスケは赤色の紙を持ち興奮している


歯磨きを終えて服で拭きながら帰ってきた

「ダイスケさん、ただいま、それで?エインヘリャルだっけ?は、どんな人なんですか?」

ダイスケはまだ興奮しているみたいだ

「エインヘリャルは光栄なことなんだよ〜、戦争で戦死した屈強な精神と肉体を持った戦士が選定されるんだよ〜、年齢性別は関係無く200年から300年に一度1人だけ選定されるんだよね〜、基本的には戦死した人間だけどたまに殺された人間も対象になるんだよね〜、日本人だから戦死は無いと思うから今回は殺された人間だろうね〜、神正会は詳しく教えてくれないからね〜、まだどんな人なのかその時が来るまで分からないんだよね〜」


なるほど天界の戦争では

兵士はそうやって集めているのか

って言うか天界でも戦争があるんだ?

「ラグナロクは聞いたことあります。スマホゲームとかで、闘うことをそう呼んでるゲームもあったので」


ダイスケは嬉しそうに答える

「さすがユウジだね、飲み込みが早い!そうなんだよ僕の知ってる限りはラグナロクは無いけど、天界の戦争があるんだよね〜、その兵士がエインヘリャルで選定された人間しか聖なる闘いに参加出来ないんだよ〜」


こんなに平和な天界なのに戦争するのか

そしてその闘いは聖なるモノなのか

なるほどねそう考えていたら

「ユウジ!神様業務体験2日目遅れるよー」

もうそんな時間なのか

ダイスケと慌ててタイムカードの場所まで行く


ギリギリではないが今日も5分前だ

ダイスケと一緒にガシャンガシャンと

タイムカードを刻印する

他の国の神様がぞろぞろと集まってくる

時間にルーズなのに今日はどうしたんだろう

「ダイスケとユウジだったよね?日本からエインヘリャル出たんだって?おめでとう」

おめでとうと集まった神様が拍手してくれる


噂の広まるのは早くてもうこんなに集まっている

他に娯楽もないしみんな刺激を求めてるんだな

下界に旅行に行きたい気持ちが少し理解出来た

「ありがとう皆んな、日本から立派な兵士を送り出せて光栄だよー」

そんなにエインヘリャル選定されたことは

凄いことで光栄なことなのか

私も「ありがとうございます」と一礼して

神様業務体験2日目へと歩き出す


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