ここからすべてが始まった。
一時間前、僕はいつも通りに下校していた。
担任の話が終わり、放課後を告げるチャイムが鳴り響く。
それを合図にしたかのように、教室がざわざわし始める。そんな彼らをぼんやりと見ながら僕は帰りの支度を済ませる。
僕は帰宅部のため、これから厳しい練習が待っているであろう友人達に別れの言葉を告げ、静かに歩き始める……
ーーそう、ここまではいつも通りだったのだ。
歩き始めてから数分程たったところで、僕は信じられない光景に出会う。
通学路の角を曲がろうとしたところで、僕はなぜか『ここを曲がらないほうが良い』と、そう感じた。
僕はその場で立ち止まり、角の向こうの様子を伺った。そこには男女がいて、なにやら揉めているらしき声が聞こえてくる。
すると、その中でひときわ大きな声が聞こえ、次の瞬間、男の体が宙を舞った。
僕は目の前の光景に唖然とした。
男の体が軽々と宙を舞った事もそうだが、女の手のひらから白い光のような、見方によっては煙のようにも見える不思議な物質が出ていた。
さらにそれが白い粒子のようなものになり、それもだんだんと氷の粒のように変わっていく。
よく見るとふっ飛んだ男の体の端々に、氷のような欠片がついている。
ーーーこの光景はなんなのだろうか。
この質問に答えられる人は、ごくわずかだろう。
と、目の前(角を挟んでいるが)にいる彼女がこちらに振り返った。
僕は考え事をしていたためにすぐに隠れることができず、そんな僕に気がついた彼女が、こちらへと向かってくる。
……そしていろいろあって、今にいたる、という
まるでマンガのような出来事なのである。
ありがとうございました!




