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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

Piece of eM

ScrapBox(仮)

作者: 猫音

共感、出来ますか?


認められなければ、それはただの"言い訳"にしかならなくて。


だからどうするわけでもなくて。ただそっと、蓋をするだけ。


例えば何か器にモノをたくさん入れていくとすると。

アレもコレも、ソレも全部。


そのうち入りきらなくなって、飛び出して零れそうになるの。

それを上から抑えて押し込めていく。

ギュウ、ギュウって。


柔らかいモノは形が変わって、硬いモノの型が付いたりして。脆いモノはどんどん割れて、砕けて、さらさらと下に沈んでいくの。


中には大切なモノもあって。その有様を見てしまうと、泣きたくなるの。


どうして大事に出来なかったのかなって。忙しくて整理する暇がなかったから?

器が小さかったから?

詰め込み過ぎたから?


思いついた考えはどれも正解ではないように思えて。


よく診てみると、中に入れたモノだけでなく、器にも傷が付いていて。

その傷は外側よりも、内側の方が少ない筈なのに、触れると指先にはいろんなモノがこびりついて取れなくて。


全部ひっくり返して捨ててしまいたくなる。できれば器ごと。


だって、汚い。汚いんだよ。詰め込んだモノも器も。

ぜんぶ。


あの綺麗だったモノは何処へいったんだろう。


…違う、ちがう。

全部、一つ残らず、在るじゃないか。


みんなのモノと比べてしまうと、どうしても私のモノが汚らしく見えて。

どうしようもなくなって叫びたくなるんだ。


「もう何も要らない!!全部、捨ててやるっ!!」


って。でも、やっぱり。捨てられない。


それでも、だから、今日も汚くなったモノをかかえていくの。


時には、その傷を誇れなんて言う人もいるけれど。私には到底できそうにない。


捨てている人もいるけれど、私は捨てたくないとも思うから。


今からでも大切にできるかな。



私は、私を愛せるのかな。

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