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プロローグ
初めは少し短めです。
~斑鳩side~
私達は何時までこの砂漠を歩き続ければ良いのだろうか。
妹の雪華の手を引き、歩いている時ふと思った。
元々あまり外に行かない雪華は暑さと疲労で衰弱しているし、このまま歩いたとして待っているのは死だけだ。
かといって歩くのを止めることは出来ない。
追っ手はもうすぐそこまで来ている。
「居たぞ!呪われた子だ!!」
…見つかってしまったようだ。何時もなら走るところだが、今日は二人共走る気力なんて残っていない。
そして私は雪華にあることをするように促した。小さく頷いた雪華は呪文を唱える。
すると徐々に私達の身体は光に包まれていく。
追っ手が罵りの言葉を叫んだのは私達が完全に消えた後だった。
次回はこの主人公の設定などを書きたいと思っています。