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琥珀の王子、翡翠の姫

作者:昴流
其処は、故郷から遠く離れた場所。
焼けるように熱い金色の砂の上を少年と少女が歩いている。
呪われた子とされ、故郷である漣爲国を追われた双子の兄妹が。

少年の琥珀色の瞳と少女の翡翠の瞳、どちらも漣爲国人にはいない色だ。

本来ならば多少瞳の色が違っても国を追われるなんて事は無いだろう。

二人は別の理由で国を追われたのだ。

―ただ、双子であったが為に。


兄の名は斑鳩、妹の名を雪華という。

二人はこれから過酷な未来へと進んでいくのだった。
プロローグ
2012/11/02 19:01
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