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In other word・・・  作者: トムトム
1章 A turning point ~中3冬~
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Let's try!! 2

昨日の夜も、私は静香といつものように電話をしていた。

「静香、今までありがとね。これからもよろしくね」

「こっちこそ…よろしくお願いします」

私はなんか可笑しくて笑い始めた。

「ちい。何笑っているの?」

「うーん、付き合い始めのカップルみたくって…うふふ……」

「あのぉ、私はそういう経験がないんだけど」

「大丈夫。今までは見る目がない男が多かったの。静香は静香のままで十分女の子だよ」

典型的なスポーツ少女の静香はどうしても女の子受けが多い。

何気なく…かなりの数のチョコレートをバレンタインデーに貰ったりもしているしね。

けれども、女の子受けする女の子と、男の子受けする女の子は、なかなか一致することは残念ながらない。

「そうかな?」

「うん。静香は静香のままで。皆が同じだったら気持ち悪いでしょう?」

「あはは…そりゃそうだね」

私が言いたいことは、分かってくれたみたいだ。

「ちいは…ちいだからって人を見つけたって事だよね」

「うん。結果は…ともかくね」

「私も頑張る。等身大の私を見てくれる人を探すね」

「それでいいよ。でもね…何か違うと思ったら。別れた方がいいかもしれないよ」

「なんで?」

静香は電話越しに首をかしげている様なきがする。絶対に意味が分かっていない。

「ちょっと、言いズラインだけども、そういう相手に見られているきがするの。もちろん、静香がそれでもいいのならそれ以上は私も言わないけれども…」

私の考えすぎかもしれないけれども、男女のそういう事って、好奇心だけでする事じゃないと思う。

せめて、自分の行動に責任が取れるようになってからだと思う。



「心配してくれたのね。ありがとう。それよりも…広瀬ってどうなの?」

「どうなのって、何が?」

「何がじゃないわよ。あの後皆で少し話をしたんだけども…。だって…。第二音楽室であんなアプローチを受けてたし…」

私は第二音楽室での事を思い出した。

確かに私は広瀬に…アプローチされていたかもしれない。

今の私の状況じゃなければ受け入れたかもしれないけど…でも…。

「今の私が、彼を受け入れたら…広瀬に失礼だよ」

「なんで?私なら受け入れちゃうよ」

「じゃあ、広瀬と付き合うとするよ。彼氏を一緒にいるのに、私は彼氏の事を見ていないで、無意識にかつての恋人と比較するんだよ」

「ちい。それは誰だってそうじゃない?」

「でも…。私は彼にそんなことしたくない。それよりも…そんなお人よしな人がいると思う?」

「そっか。それは失礼だね」

「うん。第一、広瀬は気軽に話せる相手だよ。未来は分からないけど、今は…」

「そうだよね。皆にもそれとなく釘をさしておくね」

「ありがとう。静香。また誰かと付き合うと…誰かさんが何か仕掛けてきそうだからさ…」

私はふと頭に過った事を口にする。

「それも絶対にないとは言えないのも事実よねぇ」

「…でしょう?基本的に私は怖がりだもの。忘れていない?」

「忘れてないよ。ちいらしいと思うよ」

その後は、取りとめのない話をした。

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