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命を燃して、造られた。
「……楽園。」
自分が居るべき世界とは、真逆と言葉。
「……まあ、どちらにしろ、堕ちて辿り着くと言う点では、同じことか?」
「……いってらっしゃい」
「……行ってきます。」
さあ、行こうじゃ無いか。
楽園とやらに。
……行こうじゃ無いか。
「行くさ。
『幻想郷』
とやらにね――」
今、一つの歯車が幻想郷に辿り着く。
その歯車の名前が善か悪かは分からない。
ただ、歯車が入る穴は、此処しか無かった。
それだけの事。
「……さあて。楽園の巫女に会うとしますかね」