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罪の始まり
軋む船に乗り、
どれほど経ったのだろうか、
周りには底が見えない赤い川、
恐怖を紛らわすため、
トミノは疑問を投げかけた。
「あなたは、罪がわかるんですか?」
老人は答えずに質問を返してきた。
「お前さんはなぜ罪を知りたい」
「罪について考えると、焼けるような感覚に襲われる。その理由を知りたいから」
「お前さんは贖罪が嫌いか。いつか来る善意と思想の巡礼が楽しみだ」
贖罪とは何か、
善意と思想の巡礼とは何か、
トミノは考える、
焼ける痛みを感じながら、
時間すら溶ける熱された思考の中に溺れ一つの答えに気づく。
「ト――は――だよ、ウェル」
誰かの声が聞こえる。
重い瞼を開いて目を凝らすと、
少し離れたところで話す、
ダンテとウェルギリウスを見つけた。
「あの……」
声を出すとダンテは起きたことに気づき近寄ってきた。
「すごいうなされてたけど、大丈夫?」
「もう大丈夫です……それと、罪について自分なりの答えを見つけました」
少しの沈黙の後、
ダンテが満足そうな顔をしてウェルギリウスを見つめる。
「どうやら珍しく、ダンテの予想が当たったようだな」
ウェルギリウスは少し珍しそうにそう話す。
「予想?」
疑問を声に出してしまった。
「別に気にしなくていいよ、それでどんな答えを見つけたの」
「自分の罪は……です」
不定期更新で申し訳ない




