表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
奈落曲  作者: 羽赤
奈落曲
3/4

渡し船

暗い一本道を進む。

震えた足ですこしずつ、振り返らず、

前に進むと赤い川に出た。


「すすめない……」

トミノが悩み、

周りを見渡すと、

少しボロいように見える船と、

老人がいた。


「あの、川を渡りたいのですが」

トミノが話しかけると、


老人は品定めするように、トミノを見る。

「何を出せる」


トミノは少し考え、

人心を守る盾を提示した。


「――を出します」



何故を出したかすらわからない、

心が強く締め付けられる。

逃れられない恐怖が忘れられない。

ただ喪失感と恐怖が重くのしかかる。

帰りたい、どこかに。



老人は慣れた手つきで船を出した。


「船に乗れ、もうそれ以外できないだろう、そしてこれから全てを受け入れ覚え続けろ」


「全てを受け入れ覚え続けるとはどういう意味ですか?」


「罪…自身の原罪を理解すればわかるさ」




船に乗る前に振り返ると、

先ほどまでの景色は巨大な影で覆われ、

見上げても青い星は見えなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ