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戦うスイーツメイド★☆きな娘☆★  作者: きら
スイーツってしあわせ
3/5

きな娘のひみつ②

☆△ ☆△ ☆△ ☆△ ☆△ ☆△ ☆△ ☆△ ☆△


 そうそう!

なんで私が"戦うスイーツメイド"になっちゃったか、説明してなかったよね!


 あれは、桜咲く季節のことでした。


☆△ ☆△ ☆△ ☆△ ☆△ ☆△ ☆△ ☆△ ☆△


「今日から2年生かぁ……」


 特に悩む必要も無いのだが、あっという間に過ぎてしまった1年に驚きながら、きな娘は川沿いの遊歩道を歩いていた。

 中学に入ってから急に勉強は難しくなるし、制服は着心地悪いし、やりたくもない部活動に入らないといけないし。

小学生の頃はもっと自由だったのに、突然世界改変が起こってしまったのではと思ったくらいだ。


 そんなきな娘の身に、本当に世界改変のような出来事が起こってしまう。


「……おい。 そこの小娘(こむすめ)


 突然、どこかからイケボイスに"小娘"呼ばわりされたのだ。


「え? 今、どこかから声が……?」


 きな娘はキョロキョロと辺りを見る。

しかし、周りには誰も居ない。


「こっちだこっち。 下を見ろ小娘」


 続けざまに"小娘"呼ばわりされたきな娘は、ムッとして声の主に言われた通り足元を見た。


 そこには"石ころ"が落ちていた。

灰色で、15センチくらいの楕円形の石ころだった。


「よーし。 いい子ちゃんだ。 そのまま()を拾い上げてひっくり返してくれ」


 どうやら、声の主はこの"石ころ"のようだ。


「ひっ!? い……石が喋ってる……」


 テンプレのようなやり取りをしながら、きな娘は恐る恐る石の指示に従った。


 そして……、拾い上げた石をひっくり返した時、彼女は信じられないものを目にしてしまった。


「……え」


 石の裏は空洞になっていて、その中にスッポリと収まった小さな人が居たのだ。

藍色の甚平を着たお兄さんが……。


「礼を言うぞ小娘」


 いたって真面目にお礼をする石ころの男だが、きな娘の表情は恐怖でこわばっていた。


「いや……ふ……ふ……」


 プルプルと震えながら石ころを見つめるきな娘に、石ころの男は問いかける。


「ん? どうした小娘?」


「不審者ーーーーーーーーーーーー!!!!」


 シュッ!!


「うわああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」


 きな娘は、自身の記録を大幅に更新する勢いで、石ころを遥か彼方へぶん投げた。

同時に、石ころの男の悲鳴も遠くに消えていく。



☆△ ☆△ ☆△ ☆△ ☆△ ☆△ ☆△ ☆△ ☆△


 すごーく衝撃的な出会いでビックリしちゃったんだけど、実は彼との出会いが"戦うスイーツメイド"になるきっかけだったんだ!


 あの時は投げちゃってごめんね!

驚いちゃったから……つい……。


『"つい"で済むか小娘! だが、余も驚いたぞ。 まさか小娘が伝説のスイーツメイドの器だったとはな』


 そうなの!

まさかこの後、自分が変身しちゃうなんて夢にも思わなかったな。

 でも、この続きはまた今度ね!


☆△ ☆△ ☆△ ☆△ ☆△ ☆△ ☆△ ☆△ ☆△


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