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戦うスイーツメイド★☆きな娘☆★  作者: きら
スイーツってしあわせ
2/2

きな娘のひみつ①

☆△ ☆△ ☆△ ☆△ ☆△ ☆△ ☆△ ☆△ ☆△


 私は"きな()"。中学2年生。

 本当の名前は『(わらび) 蜜子(みつこ)』って言うんだけど、友達から『きな粉っぽいね』って言われたことがきっかけで"きな娘"って呼ばれてるんだ!


 今日は中間テストの返却日。

勉強が苦手な私には憂鬱な1日だよー。


☆△ ☆△ ☆△ ☆△ ☆△ ☆△ ☆△ ☆△ ☆△


「次ー、わらびー」


黄色いボブカットで前髪にピンクのヘアピンを付けたきな娘は、大きな瞳を憂鬱そうに曇らせ、国語教師の元へ向かう。

 

「お前なぁ……もっと頑張れよ」


 渡されたテストの点数は"42点"だった。

平均点は"76点"。

つまり、きな娘の成績は甘くないスイーツのように、残念な出来映えになっていた。


「うぅ……。 頑張って勉強したのになぁ」


 きな娘は"42"の数字見つめながら、トボトボと自分の席へ戻っていく。


「んっふっふー! その顔は撃沈だね? きな娘さんや?」

 

 きな娘に話しかけたのは、茶色に見える髪をサイドポニーでまとめている『下田 麻美(しもだ まみ)』だ。

彼女は後ろの席に戻ってきたきな娘に向かって、長めの襟足をフワリとさせながら振り返った。


「はぁー。 ほんと、私っていっつもこう! 麻美ちゃんは?」


「マミは1問だけしくじっちゃったー!」


 麻美はきな娘に答案用紙を見せるが、そこに書かれた数字は"98"だった。


「おー、さすが麻美ちゃんだねー」


 きな娘は、微笑みながら小さく拍手をして親友を讃える。

麻美はきな娘と違って成績優秀な生徒なのだ。

普段は陽気でおバカっぽい振る舞いをしているが、何を隠そう、学年トップの成績である。


「満点を逃したのは国語だけだよー」


 悔しそうに口を尖らす麻美だが、満点など夢のまた夢のきな娘にとって、それは未知の世界なのだ。


「麻美ちゃんはすごいなー。 どうやって勉強してるの?」


 ゆえに、なぜ麻美がこんなに成績優秀なのか気になっている。

麻美は「ふむ」と人差し指を顎に当てて、一瞬だけ視線を上に向けた。

そして、ニコニコ笑顔をきな娘に向ける。


「マミはさー、勉強だと思ってないんだよね。 どっちかって言うと……ゲーム……だね」


「げーむ?」


きな娘はゆっくり首を傾げる。


「そそ! クイズゲームやる感覚! だってさ、授業でやったことしか出ないじゃん?」


「あはは……。 やっぱ凄いや麻美ちゃんは」


 その"授業でやったとこ"がなかなか覚えられないきな娘にとって、それは理解できない世界だった。

きっと、頭の構造が根本的に違うのだろう。

苦笑いをしながら、頭の良い親友に少しだけ引いていた。

これが、普段のきな娘なのである。

 

☆△ ☆△ ☆△ ☆△ ☆△ ☆△ ☆△ ☆△ ☆△

 

でも、そんな私にも"人には言えない秘密"があります。

それは、"スイーツを食べると戦うメイド戦士に変身"してしまうのです。

武器は(くわ)

何故かわからないけど、初期装備がこれだったの。

ほんと謎だよね!

でも、この鍬は人体を傷つけない武器なんだ。

使い方はね……、えへへ。

 ちょっと恥ずかしいから、その時が来たら見せてあげるね!


☆△ ☆△ ☆△ ☆△ ☆△ ☆△ ☆△ ☆△ ☆△

作者が見た夢の話が原点です

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