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25.6.10 最初に触れるのは―
謂れてみればさ―。
子供の頃、最初に外で教わることは、
“愛”じゃないんだよな。“優しさ”なんだ。
それって意味のあることだったって思うんだよね。
“愛”って言葉は、何でも呑み込んでしまうから、
わからなくなるんだよな。
“愛憎”なんて知らなくても良い気もするしね。
優しいことがいけない何て可笑しいだろ。
皆、誰かの優しさに触れてそこに居る筈なんだから――。
優しいことが罪だなんて言われることも、
その“優しさ”から来るものだと思うけどな。
問題は、甘いことだ。
それで解決するのかってことだ。
何でも過ぎればやりきれないことが出て来る。
程々を弁えるのは大切だ。
只そうなると、満足感が足りなくなる気がする。
そこに“欲”が顔を出す。
“欲”は狩りつくしてしまうだろう。
だから、“優しさ”が最初だったんじゃないだろうか。
と、不図思うた。