凡庸な俺の嘆き
この世は嘘ばかりだ。俺はもう何も信じない、何も愛さない。
許し難きは世の悪ども、つまり俺以外の誰かだ。
悪党ども、覚悟しろ。貴様らの悪行など、とうの昔にお見通しだ!
そう俺がまだ高校生だった頃、いや高校には行っていない。嘘だ。
だが騙された方が悪い。この世は弱肉強食。
貴様は今まで食べたパンの枚数を覚えているのか?覚えてはいまい。
だから貴様はやはり悪だ。この悪党め、反省して懺悔して謝罪してこの神聖なる小説家になろうから猿がいい。
じゃなくて去るがいい!
今の世の中は悪によって侵されている。
人々の権利が巨悪によって蹂躙されているのだ。俺はそれを知っている。
なぜ知っているのかというと、それは守秘義務というか黙秘権を行使しますというわけなので決して口外する事は無い。
俺がワガママだと思っているヤツは例外なく悪だ。とにかく悪だ。
そのような悪は小説家になろうにいる資格は無い。即刻、立ち去るがいい。じゃなくて猿がいい。
俺は傷ついているんだ。
誰かに癒してもらいたいんだ。誰か俺の心を癒してくれ。
何がどう傷ついているかは俺の一身上の都合で話す事は出来ない。
だけどお前らはベルマークとかを集めて恵まれない人々に寄付とかするんだろう?
俺も昔は集めていた。
それはお前らと俺との他ならぬ絆のはずだ。俺たちの絆は永久不変であり、決して揺らる事は無い。
だからお前らが俺の作品にポイントくれたり、ブクマくれたりすることは当然なんだ。
俺たちの絆の証としてくれ、ブクマとポイントを。
そしてこれを読んでいる角川とか、集英社とか、講談社の偉い人は俺に注目してくれ。
初任給百億円くらいで周三くらいの割合で雇われてやってもいいと思う。
ちなみに書籍化した時は全国でふじわらしのぶフェアとかやってくれ。初回特典は俺のキスマーク入りの栞な(※12パターンくらいある)。それくらいやってくれると俺の不信感を払拭できるかもしれない。
傷ついた俺の心も癒され、大地に安らぎがもたらされるだろう。
その為にもブクマ、ポイント、そして俺をいっぱい褒め称えるような感想は必要不可欠だ。
だがここまで力説すれば鈍いお前たちでも俺が何を言いたいくらいはわかるだろう?
俺は寂しいんだ。
いつだってみんなの輪の中心にいて、褒めちぎられたいんだ。
もっと俺をマンチカンのように愛してくれ。俺をマンチカンだと思ってくれ。
でないと、俺は…俺は…
もうフルーチェを作る気力すらない。
もう何も見えないんだ、何をする気にもなれないんだ。
俺にはフルーチェが、フルーチェが必要なんだ。フルーチェ‼フルーチェエエエエエッッ‼
違う、これは似ているけどフルーチェじゃない。
パンナコッタとか言うよその国のスィーツだ。
俺が食べたいお菓子ってのはこの透明な硬いゼリーみたいな…。
(それは”ナタ・デ・ココ”です)