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お店の騒動1

 勝也は奴隷達の店に足を運んだ。

 着いてみると、今日開店したにもかかわらず、物凄い人で溢れ帰っていた。

 「物凄いな」

 勝也はどんな品物が不足しているのか、勝也は確認し始めた。

 店の様子を見ていると、二人の男の怒鳴り声が聞こえてきた。

 「その品物は俺が最初に目ぇ着けてたんだよ。だからそいつをよこせ!」

 「はっ、寝言は寝て言え。こいつは俺が最初に目ぇ着けたんだよ。だからこいつは俺のもんだ」

 どうやら残り一つの品物を巡って二人の男が言い争っているみたいだ。

 勝也が近づくと、ガシャーン、と何かが割れる音がして、二人の男がお互いの胸ぐらを掴んでいた。

 「お客様、店内での争い事は禁止です。やるのなら店の外にしてください」

 奴隷の一人が注意をすると、

 「うるせぇ、雑魚は引っ込んでろ!」

 「邪魔だ!どけっ!」

 二人共が突き飛ばした。

 「大丈夫か?」

 勝也は、奴隷の、バーグに手を差し伸べた。

 「か、勝也様。大丈夫です。ありがとうございます」

 バーグは勝也の手をかりて立ち上がった。

 「お見苦しい所をお見せして申し訳ございません」

 頭を下げるバーグの頭をくしゃくしゃと撫でた。

 頭をあげるバーグに気にするなという感じに優しく微笑んだ。

 そして目を鋭くして、二人の男を見た。

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