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地獄嵐、地獄吹雪

「それでは始めましょう」

 スノーは、一つの刀を取り出した。

 「スノー、香苗。お前らに武器を一つやるよ」

 勝也は、唐突に二つの刀を取り出した。

 「スノーが持ってるやつは、神話級だ。そしてこいつは神造級だ」

 「神話級?神造級?何それ?」

「神話級や、神造級というのは武器のレア度を表している。

 下から一般級、希少級、秘宝級、伝説級、神話級、そして神造級だ」

 頭の上に?マークを浮かべている香苗に、勝也は、わかりやすく説明した。

 「へー。武器にレア度なんてあったんだ」

 武器をまじまじと見ている香苗を、勝也は、優しい目で見ていた。

 「勝也、その目やめてくれない?ものすごい恥ずかしいから」

 香苗は、勝也が優しい目で見ているのに気づき、少し頬を染め、視線をそらしながらお願いした。

 「わかった。あと、右手に持っているのが『地獄嵐』、左手に持っているのが『地獄吹雪』だ」

 香苗は、『地獄嵐』と『地獄吹雪』を鑑定した。


 地獄吹雪(神造級)


 附与

 不壊 凍結 魔法吸収(Lv10相当) 体力自動回復(Lv10相当) 魔力自動回復(Lv10相当) 魔力吸収(Lv10相当) 自動修復大 所有者制限


 地獄嵐(神造級)


 附与

 不壊 暴風 魔法吸収(Lv10相当) 体力自動回復(Lv10相当) 魔力自動回復(Lv10相当) 魔力吸収(Lv10相当) 自動修復大 所有者制限


 「はぁ!?」

 香苗は、附与を見て、思わず声をあげた。

 「ん?どうした?」

 勝也が、声をかけてきたので、思わず聞いた。

 「何これ?ものすごく強いんですけど!」

 「まあ、神造級だからね。普通は強いよ?何せレア度の一番上なんだから。そんなことより、はい」

 勝也は、香苗の言葉に真顔で返し、香苗に地獄嵐を渡してきた。

 「スノーはこっちだ」

 と言って、勝也はスノーに地獄吹雪を放り投げた。

 それをスノーは片手でつかみ、頭を下げた。

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